第11位までの

ランキング発表が終わりました。

前回はこちら。

 

いよいよ最後。

第10位から第1位までを紹介します。

 

今年の俺のベスト10はこの曲だ!

 

 

 

 

第10位

NGT48

『ポンコツな君が好きだ』

(2021年12月22日発売)

作詞:秋元康

作曲:杉山勝彦

編曲:杉山勝彦、石原剛志

 

 

お久しぶりのNGT48。

7thシングルは

毎年必ず神曲を作り出す

杉山勝彦氏とのコラボ。

センターは前作に続き

2作連続で小越春花が務めた。

 

いつもドジばかりの

ポンコツマネージャーに恋した青年の

守ってあげたくなる感情を

アップテンポなメロディーに乗せて

爽やかに歌う青春恋愛ソング。

花火をイメージしたMV用の振付と

歌詞に合わせた通常用の振付が有り、

後者の1番とラスサビの

失敗しちゃったときの 慌てぶりが可愛いよ

――のところで

1人座り込んで恥ずかしがる

センター小越春花が可愛すぎる。

 

この曲を聴いて感じた疑問

「なぜ一週間先の予約だったのか?」を

真面目に解説したブログもありましたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

第9位

DIALOGUE+

『デネブとスピカ』

(2022年8月24日発売)

作詞・作曲:田淵智也

編曲:堀江晶太

ストリングスアレンジ:宮野幸子(Shangri-la inc.)

 

 

声優アーティストユニット

DIALOGUE+の7thシングル。

TVアニメ「継母の連れ子が元カノだった」

オープニングに起用された。

 

まさに田淵智也&堀江晶太の真骨頂。

やりたい放題・予測不可能で転調しまくり

急転直下ジェットコースターのような難曲も

振り落とされずにしっかり付いてきて

高音もファルセットで

歌いこなすメンバーたちがすごい。

この信頼感あったけえな。

疾走感があって元気になれるし

今年のアニソンランキングでも

トップ5に入りそうな名曲です。

 

歌詞の中に「ジュリエットとロミオ」

「イヴとアダム」が出てくるのにタイトルは

ベガ(織姫)とアルタイル(彦星)ではなく

「デネブとスピカ」という外し方が上手い。

デネブは「夏の大三角形」

スピカは「春の大三角形」

季節が巡ることで

デネブがスピカを追いかけても

さっきまでの君はもうそこにいない。

2人の距離が縮まらない

もどかしい関係を表現している。

 

 

 

 

 

 

 

 

第8位

PiXMiX

『アンビバレンス』

(2022年4月6日配信発売)

(2022年10月19日発売)

作詞:大谷美咲

作曲:山田智和

編曲:住谷翔平

 

 

東宝芸能所属のアイドル

「PiXMiX(ピックスミックス)」の

5人体制最後のラスト配信シングル。

10月に発売された2ndアルバム

『まだ、旅の途中。隣には君がいる』収録。

デビューから共に歩んだメンバー

響野こひめの卒業ソングで

メンバーの大谷美咲が作詞を担当した。

 

サビのメロディーラインが

明るくポップな応援ソング。

「気持ちを伝えたいけど伝えられない」

「変わりたいけど変われない自分」

相反する気持ちを抱えた僕が、

旅立つ君の強さに勇気をもらって

前向きに生きていこうという

メッセージ性を感じた。

 

昨年はITSUKI(牧浦乙葵)の卒業ソング

『卒業レールウェイ』で

「このアイ2021」第6位と大躍進。

今年もトップ10に入るほど

楽曲の良さに定評のあるグループ。

いい曲なのだがやはり1人ずつ

いなくなってしまうことは寂しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

第7位

群青の世界

『However long』

(2022年1月8日配信発売)

作詞・作曲:杉山勝彦

編曲:杉山勝彦、石原剛志(BIG ISLAND RECORDS)

 

 

デビュー4年目を迎えた

群青の世界の配信シングル。

群青の世界はデビューから

4年連続「このアイ」ランクインです。

 

3度目の杉山勝彦ソング。

君のことが好きな気持ちを歌った

女子目線の歌詞と

清涼感ある曲調もさることながら、

学校の屋上で制服で踊るという

アイドルMVの定番を持ってきて

原点回帰したかのような印象。

 

実際の青色よりも深みのある「群青」を

「あお」と読ませるのもいい。

ラスサビの歌詞はこう終わっていて、

限りある季節の中 どれほど君が好きか 

果てのある空の群青 どれほど君が好きか

空が群青なのは夕焼けに染まり

夜の帳が近づいたためであるから、

「果てのある空」は陽が沈む時間の流れで

「限りある季節」は歳月の流れだろう。

『However long(いつまでたっても)』の

タイトルにかけて考えると、

「どんなに時間が過ぎても君のことが好き」と

歌詞の意味を推理してみるのも楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

第6位

FES☆TIVE

『夏リア旋律』

(2022年5月8日発売)

作詞:DJ金魚

作曲・編曲:KOJI oba

 

 

FES☆TIVEのメジャー14枚目の

シングル『微笑ノ国』に収録。

『夏リア旋律(なつリアメロディー)』と読む。

 

前回フェスティブを取り上げたのは

2020年の第10位にランクインした

『心拍白昼夢(シンパクデイドリーム)』で

実はこの曲も作詞:DJ金魚、

作曲・編曲:KOJI obaの黄金コンビ。

お祭りバカ騒ぎ系が

好きなファンには申し訳ないが

俺が好きになるのは

やっぱりエモーショナル系の曲が多い。

 

夏に出会った恋人たちが

夏の終わりと共に

悲しい別れ方をしてしまい、

(おそらく死別だろうか)

夏なんて大嫌いだという気持ちと

もう一度君に会いたい気持ちを歌った

切ない夏のラブソング。

歌詞を理解してからこの曲を聴くたびに

涙がこみ上げてくるようになった。

とくにサビ後半の

感情が高まっていくところがやばい。

早く公式MVを作ってほしい。

絶対に泣く自信がある。

 

 

 

 

 

 

 

 

第5位

tipToe.

『さくら草の咲く頃に』

(2022年6月29日発売)

作詞:本間翔太

作曲・編曲:瀬名航

 

 

「tipToe.(ティップトゥ)」の

4thフルアルバム

『candlelight』に収録された楽曲。

学校と制服をモチーフに

メンバーは加入して

3年後に必ず卒業することが

決定しているため、

一期メンバーはすでに卒業し

現在のメンバーは二期メンバー6名。

 

前回の「このアイ」で

『春の風速、帳が揺れて』を取り上げ

加入したばかりの二期メンバーの

初々しさが良かったのだが、

すでに歌に感情が乗っていて

成長ぶりに目を見張った。

しかもめっちゃ良い曲で

聴く度に評価がぐんぐん上昇し

トップ5に食い込むほど好きな曲になりました。

 

一期の『かすみ草の花束を』が

白い服で明るいイメージだったのに対し

二期の『さくら草の咲く頃に』は

ダークグリーンで暗めの演出。

歌詞に「手を離さないでね」とあって

手を伸ばしたり手を繋ぐ場面が多いのは

最後に固く繋がった

6つのジグソーパズルに繋がる

伏線だったのかと納得した。

 

 

 

 

 

 

 

 

第4位

櫻坂46

『五月雨よ』

(2022年4月6日発売)

作詞:秋元康

作曲:温詞

編曲:温詞、TomoLow

 

 

櫻坂46の4thシングル

『五月雨よ』表題曲。

センターは最年少16歳の山﨑天が務めた。

卒業を発表した渡邉理佐と

原田葵が参加する最後のシングル作品で、

4月6日の発売日は

欅坂46『サイレントマジョリティー』と同じ。

 

片想いの切なさを雨に例えた恋愛ソングで、

作曲したのは今年彗星の如く現れた

「センチミリメンタル」温詞(あつし)氏。

他には日向坂46『僕なんか』

菅井友香の卒業シングル

櫻坂46『その日まで』を手掛けていて、

切なくて泣けるメロディーを作るセンスがすごい。

 

とくにサビ後半の

歌詞とメロディーが強すぎる。

「五月雨よ」の高音から

徐々に下がっていく旋律を繰り返して

最後の“落ち”で歌声を際立たせる。

どんな時も絶えることない永遠を 愛と信じてる

直後に切ないストリングスが涙腺を刺激してくる。

胸に優しく手を添えてポンポンする振付もいい。

 

人によって最初は

そんなに刺さらないかもしれない。

自分もこの曲はカラオケで友人が歌って

改めて良い曲だなぁと再認識できた。

それから聴いていくうちにハマって

「五月雨式」に好きになっていきました。

櫻坂46は今年紅白出場を逃したが

正直アイドルファン以外にも

知ってもらいたかったので残念……。

 

 

 

 

 

 

 

 

第3位

FRUITS ZIPPER

『わたしの一番かわいいところ』

(2022年4月29日配信発売)

作詞・作曲・編曲:ヤマモトショウ

 

 

今年4月に結成されたアイドルグループ

「FRUITS ZIPPER(フルーツジッパー)」

2曲目の配信シングル。

今年1番話題になった

アイドルソングと言っても過言ではなく

TikTokで大きくバズったことで一躍有名になった。

 

この曲を知ったのはリリース直後、

Apple Musicの「Idol Box」という

最新アイドルソングをまとめてくれる

便利なリストに追加されていたので聴いた。

作曲者がヤマモトショウ氏だったこともあり

正直言うとその時は

某楽曲の二番煎じみたいで

あまり気に留めていなかったが、

5月にTikTokでサビの振りコピ動画が

やたら流れるようになって

影響力あるインフルエンサーたちが

「この曲可愛い!」とこぞって踊り出し

自分の認識を改めることになりました。

 

この曲は「可愛い」

とにかく「可愛い」

ねえ?ねえ?ねえ?

わたしの一番、かわいところに気づいてる

そんな君が一番すごいすごいよすごすぎる!

ここのメロディーがキャッチーで

何度も聞きたくなる中毒性がある。

元PASSPO☆の槙田紗子が振付をした

みんな真似をしたくなる

可愛い振りも人気の要因。

顔の周りで手を動かすのが

狭いスペースでできるため

TikTokの縦長の画角にぴったりなのも

良かったのだと思う。

 

TikTokでの人気を得て

急遽MVが作られることになったが

これも「THEアイドル」な王道MVで

とにかくすべてに可愛さが溢れていた。

順風満帆のデビューに

今後も期待が膨らむ

要注目のアイドルグループです。

 

 

 

 

 

 

 

第2位

超ときめき♡宣伝部

『STAR』

(2022年11月9日発売)

作詞・作曲・編曲:MUTEKI DEAD SNAKE

 

 

3度目の登場、

超ときめき♡宣伝部の

メジャー7枚目シングル

『STAR』表題曲。

アニメ『シャドウバースF』

EDテーマに起用された。

 

夢を追いかけるあなたを応援する

どストレートなアイドルソング。

作曲したのは

『トゥモロー最強説!!』

『愛song!』『ギュッと!』などを

生み出したヒットメーカー

MUTEKI DEAD SNAKE氏。

唐突なラップパートには驚いたが

そのラップ終わりの「最強説」では

同曲の振付が入っている。

 

サビ後半に向かってどんどん

盛り上がっていくところが最高。

私は強くなる 飛んで行ける

いつか… be a STAR

ここを歌う小泉遥香の安心感。

期待通りに歌い上げてくれるので気持ちいい。

ラスサビ前の見せ場「星をめざして」で

坂井仁香のブレイクの息遣いも上手い。

歌詞に「一緒に行こう」とあるのも

ファンに寄り添う優しさが感じられる。

 

同グループの曲が3曲も

50位以内に入るとは

自分でも思わなかったが

とくに今年は豊作すぎた印象。

『ギュッと!』『Cupid in Love』

『きっとスタンダード』

『Memories』とどれも秀逸だった。

特別にファンというわけではないけれど

今1番「楽曲ガチ勢」が

注目すべきグループと

言ってもいいのではないでしょうか。

 

 

 

 

そして……。

 

 

 

このアイドルソングがすごい!2022年版、

 

 

 

はたして、

 

 

 

しょーーーーしゃはっ!?

 

 

 

 

 

 

 

第1位

ラストアイドル

『僕たちは空を見る』

(2022年4月27日発売)

作詞:秋元康

作曲:YU-JIN

編曲:野中“まさ”雄一

 

テレビ朝日の

公開オーディション番組から誕生した

秋元康プロデュースアイドル

「ラストアイドル」の

最初で最後のアルバム

『ラストアルバム』リード曲。

5月31日にラストアイドルは活動終了、

ラストライブで最後に歌ったのがこの楽曲でした。

 

「このアイ2018」で初登場し

『バンドワゴン』で第1位を獲得して、

「このアイ2022」も第1位で有終の美。

ラストアイドルに対しては

特別思い入れがあるため

予定調和と思われるかもしれないが、

この曲は最初に聴いた時から

「神曲」だと思ったし

最後まで揺るがなかっただけです。

 

僕たちは空を見る 晴れた日も 雨が降ってる日も

顔を上げて自分の今日の現実を知る

歌詞もメロディーも沁みる。

ラスサビの転調で入る「WOW」が

デビュー曲『バンドワゴン』を

思わせる仕掛けになっていて

しかも空に手を伸ばす振付も同じで

思わずこみ上げるものがあった。

 

メンバーがそれぞれ

思い入れのある楽曲の衣装を

マネキンに着せていく場面もあり、

歴代シングルの振付や

団体行動を思わせるフォーメーションなど

かなり感情を揺さぶられました。

彼女たちが積み重ねてきた集大成、

すべては無駄ではなかったと

改めて思える良いMVです。

 

ラストアイドルというグループは

活動を終了したけれど

“僕たちは空を見る”ことで

いつでも心は繋がっている。

 

 

――ということで今年の第1位は

ラストアイドルの

『僕たちは空を見る』に決定。

おめでとうございますっ!

そして……

約4年半楽しませてくれて

ありがとうございました。

 

 

 

 

次回は

アイドルソング以外の曲紹介、

2022年アイドルソングの感想など書きます。