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Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

3ヶ月前の2月、久しぶりのロンドン。

機内アナウンスでは、気温14℃と驚くほど暖かい。

急ぎ足でたどり着いたイミグレーション前は想像した通り長蛇の列で、入国スタンプをもらうのに有に30分は掛かってしまう。

以前はミニキャブを予約していたが、ヒースロー・エキスプレスの方が断然速くて、パディントンまであっという間の16分。

いつものホテルにチェックイン後、ローカルなバブに出掛ける。

小さな運河があり " Little Venice " と呼ばれる閑静な住宅街 " Warwick Avenue " に、1870年、ヴィクトリア時代から存在するここ" The Warwick Castle "



いかにもイギリスらしい佇まいの空間で、暖炉の温もりと一杯のビールで長旅の疲れを癒す。






cheers






いつものごとく出発時間の2時間前、9時半に家を出て成田に車を走らせる。

途中若干の渋滞も合ったが、無事到着後、慌ただしく手続きを終え機内へと。

2月に入り、"ANA SKY CHANNEL"の映画番組メニューも新しくなっていて、機内食の後は映画鑑賞の合間に、窓側のシートだったこともあり、退屈しのぎに機上からの景色も楽しんでみる。

離陸前の成田から前半戦のロシア上空、翼と眼下に見る景色の移ろいをお届け。

















cheers



昨年の10月にも、下記の内容で熱く語らしてもらった ロンドン・シューデザイナー" KAT MACONIE / キャット・マコーニー "





<< 我が " showroom cicada "での取り扱いは2011年からで、彼女のデザインに一目惚れした。

彼女の個性的な斬新なデザインとチャンキーな高めのヒール、ヴィンテージ・ジュエリーからインスピレーションを得たネジをモチーフにしたゴールドパーツなど、随所にイギリス人らしいアイデアを感じる。




彼女のシューズに恋をして、すでに3年の月日が経過しているが、私の感性を信じればカッコイイことは間違いなく、ここ日本で成就する日を首を長くして待っている。>>

と。

今回、パリの " Tranoi Preview " に出展していて、初日の朝、日本から持参した " たねやのまんじゅう" を片手に陣中見舞い?

一段とポッシュでオシャレなデザインとなった2014年秋冬のサンプルコレクションとイメージ写真をバックに、キュートなロンドンスタッフ・ STELLA / ステラとの1枚をお届け。





fingers crossed





最近はパリに来るたびに訪れる老舗大衆ビストロ " Chartier / シャルティエ "

いつもより早めの参上と相成り、待つことなくテーブルに案内される。

もちろん4人テーブルでの合席となるが、それも分かりきったことで問題なし。





今回のお相手は珍しく日本人。

担当のギャルソンは、以前も担当してくれた人で手際よくオーダーを受ける。

懐かしくご覧のツーショット写真を彼に見せると、右側のマネージャーについて、何かしら話し始めたが、残念ながらフランス語のため理解出来ない。





おそらく彼は今入院していると理解したが、忙しい合間をぬって写真を見せて欲しいとテーブルまでやって来る他の数名のギャルソンのひとりから、実は彼は10日前に亡くなったと聞かされた。

何も考えずこの写真を見せたが、多少後悔の念も沸いて来る。

が、

実のところは彼らにとってこの写真は貴重な1枚だったらしく、ギャルソンの皆が彼が写っている写真の存在を有り難がり欲しがってくれた。

メールアドレスにこの写真を送って欲しいとのリクエストをもらい、少しは哀しみが伴うが彼らの思い出のお役に立てたのかもしれない。

たった一度だけの出会いで名前も知らない異国の人だった。

聞くところによると若い時からずっとギャルソン一筋、マネージャーまで上り詰めた真面目な人だったらしく、どことなくしんみりとした気持ちでレストランを後にする。

合掌




ジェットエンジン音付きの本当に狭い空間だけれども、日頃の慌ただしさから離れ、離陸後窓から覗き込んだ眼下に見える景色を眺めていると不思議と旅心に浸される。

今回は翼とともに霞ヶ浦をシャッターに切ったが、これから11時間ほど機上の人をたのしむ。





いただいた " シャンパーニュ・モントードン・ブリュット・レゼルブ・プルミエール" の一杯で少し落ち着いたところで、ANA機内誌 " 翼の王国 1月号 "に掲載されている、恒例の風水暦干支占いから目を通す。




戌年の今年の運勢は、

元気が少し欠けている1年です。いつもの情熱が消え、ムードも積極と消極の間を往復します。

1日の前半と後半でまったく違う人になったような気がする日もありそうです。

しかし不思議ですが、今年は仕事運が良いです。

と 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、

当たるも八卦、当たらぬも八卦。

cheers




1月22日の夕方、出張前ではあったが、誘われていた駒場にあるDJBの展示会ショールームに出掛けた。

月日の経つのは早いもので、ファッション業界の中で現役で表立って活動している人もめっきり少なくなり、私の年齢から先輩と呼べる人も数えるほどしかいなくなってしまったような気がする。

赤嶺勤 / 通称赤さんは2つ年上の人で、代々木にあったメンズファッション学院からデザイナーとなり、長年のパリ生活後、今は東京で活躍している。

1年のうちでほんのわずかな回数だけど、80年代のよき時代を経験している人との語らいは、わざわざ確認はしなくてもどことなく共通している感性、価値観の共有が心地良く感じる。

偶然だが好運にも岩井ヨシエさんもいらしていて、赤さんと3人で1時間半ほどおとなの会話を楽しむ。

折角だからとシャッターを切らせてもらったツーショットは、ご覧の通りまさに美女と野獣?

パリ生活が長く心優しい赤さんだから、このジョークも笑顔で受け入れてくれるはず。

岩井さんが雑誌アンアンなどでモデルとして活躍されていた頃のよき時代の記憶がよみがえり、懐かしい時間の共有に心が和む。

cheers













2014年1月8日、我が " Ready Steady Go! " が、粋なひとりのファッショニスタによって、このように紹介されています。

川野正雄氏 " Masao Kawano "センシビリティな音楽通でも有名な人だが、”RSGO! " が渋谷並木橋に誕生した85年から、ずっとずっと "RSG!スタイル" をこよなく愛してくれています。

ご存知の方も、そうでない方も、是非、ロンドンファッションイズムご堪能くださいませ。


http://lecerclerouge.jp/wp/ready-steady-go-tokyo-london-fashionのメインストリーム/


cheers









2004年12月、クリスマスイルミネーションの光りが彩るロンドンの街でひとりのブラジル人デザイナーに出会った。

彼の名前は、" Martielo Toredo / マルチェロ・トレド "




イギリスをはじめヨーロッパものだけで20年が過ぎ、新たなマーケットの開拓を求め、半年後の6月にはまったく無知のまま南米ブラジルに降り立った。

南半球ブラジルの季節は冬、とは言え周りは夏の装いビーチスタイル。

30時間以上のフライトで疲れきってはいたが、これまでに味わったことがない南米特有の日差しと空気感が出迎えてくれた。

彼のコミックからヒントを得た" SCI-FI PUNK PROJECTS " コレクションを早速日本に持ち込み、2005年10月には彼も来日して渋谷でミニファッションショーも開催した懐かしい思い出。





今日、彼の1997年から2006年までの10年間のファッション・ヒストリー・ブックが、海を越え、はるばるブラジルから届いた。






cheers






1985年、渋谷並木橋で産声を上げてから、" Ready Steady Go ! " のロゴ入りの Tシャツ&スウェットの取り扱いが始まった。





あれからすでに28年が経過しているが、今も相変わらず同じロゴモノを取り扱っているせいで、人からは長いですよねと、良いにつけ悪いにつけ、あきれられるやら感心されるやら。





その後、90年代にはイギリス生産のロゴ入りのバッグも参戦していた。





ひとの本音のところは判りかねるが、継続はマンネリなりと言われつつも都合良く解釈している。

最近、当時学生だった頃のお客さまが、その時から10年から20年ほど経過した今、懐かしさを伴って再来店していただいている。

仕事で東京から関西に生活拠点は移ったが、出張で東京に来たついでに学生の時以来20年ぶりに寄ったとか、20年ほど前に購入したらしい父親のスウェットを引き継いで着ていたが、ボロボロになったので新幹線で遊びに来たついでに買いに来たとか、26年ほど前の高校生1年生の時からファンで、渋谷西武のSEED館のB2Fにショップがあった頃から通っていただいている女性など、など、、、、、

本当に一部の人たちではありますが、今もカッコいいと" Ready Steady Go! "のこの書体を気に入っていただいているナマの声を耳にして、心地良く、そして齢を重ねたせいか胸がジーンと熱くなる。

改めてじっくりと目にして、スタイル重視の " John Moore / ジョン・ムーア " のデザイン性に匹敵するくらい古臭さがない優れものかも?

今さらながらイギリス式のアナログのこだわることが受け入れられていた、誕生80`sの " Ready Steady Go! " のロゴに今も変わらぬお得意の自画自賛。


cheers




昨年11月14日の夜、久しぶりに山手線に乗り新橋まで。

出掛けた場所は、中野裕之監督・ノンフィクションフィルム " FLYING BODIES " の試写会。





今年7月18日、代々木体育館で開催された青森大学男子新体操部の舞。

東北、北の果て青森、マイナーな男子新体操、普段の環境からたった一度だけの公演に向けた挑戦。

フィルムに収まっている練習風景や寮生活はもちろん3ヶ月間の中のホンの一部分だが、舞台裏の27名の学生全員が不思議と純朴な人柄を感じさせる。

演出家" DANIEL EZRALOW / ダニエル・エズラロウやコーチ陣の要求は、想像を遥かに超えた過酷な練習の日々であったと思う。





ベースに彼らの鍛え上げられた肉体と優れた身体能力があることは言うまでもないが、企画・コスチュームを担当していたイッセイミヤケ・デザインチームの美力は、彼らを別人へと羽ばたかせ、一段と色濃く輝かせていた。





今回のお誘いは川野正雄さんからで、監督も紹介していただき、胸いっぱいの感動の78分間に拍手&感謝。


cheers