
とは言え、セレクトしたブランドの結果が出るのは数ヶ月後で、果たして期待通りドラマは生まれるのか、どうなることかと当然不安感も過るが、今はあまりネガティブに考えることは敢えてやめようと。

広い会場内の為、たまにはサービスで巡回しているバスか、気軽に乗れるカートで快適に移動していると、
イギリス人のファッション人間にも、これまでと同じく偶然出会うことが多い。

元ダッファーのデザイナー マルコ、元ボックスフレッシュの創業者ロジャー、ジョージ・コックスの社長アダム、ビーシーロンドンのブルース&マークなど、懐かしい顔が揃う。

どことなくホッとする瞬間でもあるし、彼らと出逢ってから20年以上の時間経過があるが、ファッション界の歴史は動いていることを実感する。

3日間、展示会終了後は一度ホテルに戻り、シャワーを浴びた後、夜も9時を回ったというのに明るい夏のヨーロッパを満喫しようと、慣れない地理とドイツ語に苦戦しながら、観光客のごとくマップを片手に、到着するたびに駅名を確認しながら、誘われているレストランまで出掛ける。

恒例のメリッサディナーナイトは初日の夜に行われ、総勢25名で24時半まで大いに盛り上がる。

地下鉄の最終時刻も過ぎてタクシーでホテルへ向かうが、ベルリンの地味目な夜景も酔いのせいか、ロマンチック?に感じてしまう。

2日目の夜は、スペインのチァドが知り合いのドイツ人に聞いたローカルな美味しいレストランということで、地下鉄で40分ほど掛かったが、驚くほどの美味な料理に大満足。

木曜日ということでそれほど混んでなく、レストランのスタッフも親切で、仕事の疲れを忘れられたひと時を過ごす。

最終の地下鉄に間に合い、飛び乗って、無事にホテル到着。
3日目はホテルで作ってもらったランチボックスを片手にピクニック気分?で会場に向かう。
3日目ともなるとそろそろ倦怠感が顔を出すが、終了後わずかだけベルリンの街のファッションに触れるため街を散策する。
大きな話題もなく、これといって気合いを入れて写真を撮ることもなかったが、せめて同じ建物内にあったALLIED MUSEUMの写真を記念に、静かに最終日の夜を迎え、明日の午後のロンドン行きの準備に取りかかる。
danke schön in Berlin