The Coterie in NEW YORK | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

日付が変わった翌朝、簡単に朝食を済ませ、ニューヨーク独特の川から吹き付ける寒風に凍えそうになりながら、melissaが出展している会場に向かう。

初めて向かう場所なので、最初場所を探すのに戸惑うが、やっと見つけたブースには、ラスベガスで一緒だったニューヨークに住んでいるチャールズ&ミッシェル夫妻とスタッフのリンダ、そしていつものごとく、ジュニア&エドュアルドのブラジル人ふたり組に私が加わり、6人のチームで3日間を頑張る予定。

これから毎日10時から19時までの長い長い3日間が始まりますが、いい加減ブースで過ごすのも飽きて来たのが本音ではあるが、ひとが来れば時間経過が早まるので、そこに期待する。

とは言ったものも、世界不況の影響はやはり大きいようで思いのほか、静かな来場者で、拍子抜けしてしまう。

このまま3日間をハイテンションのまま維持して行くことは、かなり厳しそうな予感がして来るが、忍耐との戦いが始まる。

周りに比べれば、それでもmelissaのブースはひとがやって来るわけで、贅沢を言っちゃ罰が当たります。

そして、二日目の午後、ランデブーの会場でふたたび逢ったアニータがブースにたまたまやって来て、前回と違うマイ・コーディネイトに彼女のカメラのシャッターは、この私を被写体に数回切られる。

今日のスタイルもかっこいいねと褒められて、退屈気味だったが、一気に気分は高揚して、大人げなく単純な性格も手伝い、ルンルン気分へと。

彼女が去った後、その光景を見ていたジュニアが、なぜ彼女がお前の写真を撮ったのかと、素朴な質問をして来るが、そこは当然、She loves my style, 腑に落ちない表情をしているが、ハイエンドブランド好きな彼らとはやはり温度差がある。

ファッションの原点を振り返れば、基本はやはり着ることではなく、着こなして自己主張出来る個性を表現して、そして楽しむこと。

こんな簡単なことが、ブランド好きで流行ものに目がない日本人にはかなり難しそうで、まるで判で押したように、みなさんほぼ似たり寄ったりの個性に乏しい出で立ちが勢揃い。

もう少し夢が語れるはずのファッションが、なぜここまで閉塞感に覆われているのか。

本日のエプリールフールに便乗して、本音と建前の垣根を越えて、100%素面の本音のお話でお届けしました。

cheers