前回の冬の海とは違い、日没後も海岸には大勢の人がいて、ベンチに腰掛け夜景を楽しんでいる人も多く、日本人はもちろんのことアジア人すらいなさそうなカポ・フリオは、ひと時の息抜きには抜群のロケーションです。
たとえお金はかけない節約質素型でも、黄昏れるにはぴったりの内容で自分にとっては満点の贅沢な時間がゆっくりと過ぎて行く。
1時間ほど海岸で過ごし、帰り道日本で言う夏祭りの夜店が軒を連ねていて、一軒づつ覗き込む。
特に食べ物屋は興味津々で、買いはしないがいったいどんなものが出来上がるか作り方に見とれてしまい長居をしてしまう。
周りのブラジル人たちも珍しい日本人のルックスに不思議そうに自分に見とれるが、おそらく行動も人とはちょっと違うのかも?
ブラジルのローカルなリゾート地での初めての夜。
表では酔っぱらいが大騒ぎしている声が止まず、更にかなり暑くて眠りにつけない。
不思議なことに高温でも蚊がいないことには驚かされる。
日曜日の翌朝は曇りがちだが、午後からパラソル、チェア、バスタオル、サンローションと準備万端でビーチに出かける。
すでに隙間もないほど人で埋もれた満杯のビーチは、場所を確保するのも困難なほど大混雑で、お好みのブラジル人ギャルの側に出来れば陣取りたいが、状況はかなり困難そう?

空いている隙間にパラソルを建てる穴を掘ってもらい、何とか場所は確保。

後はゆっくりとお得意の人間ウォッチングを愉しむ時間。

火傷しそうなくらい陽射しは強烈で、バーベキュー状態にならないようにほとんど日陰で過ごす。
波は高く、水温は低め、日本人がひとりもいないビーチをひとり占めして、満足感は100%。
夜には隣のビーチに移動して、ビール持参でオーシャンビューのペンションのおばさんに誰もいないテラス席で特別に晩ご飯を作ってもらう。
潮風と波の音、そしてエビとタマネギをガーリックで炒めた家庭料理に舌鼓して、ポルトガル語しか話せないペンションオーナーのおばちゃんと時間を共有する。
1キロほどしか変わらないのに、周りに何もなく海風はひんやりと気持ちいい。
ローカルなひととのふれあいに十分満足して部屋に戻る途中、入り口で数人のひとが雑談しているホテルらしき建物を見つけ、次回の為に宿泊料を確認しようと中に入ると、男性にひと言 『 OI/ おい 』と呼び止められ、よく聞くとここは人の家でホテルではないとのこと。
建物の豪華さに誘惑され、危険性も顧みずズケズケと他人の家に黙って入り込むとは、これもお愛嬌で無事で済んでなりよりでした。
この2日間で幾分癒され、口内炎もやっと消滅。
明日は再度苦手なパッキンをして、車でリオのインターナショナル空港に戻り、サンパウロ & パリ経由でバルセロナに向かいます。
Obrigado