慌ただしくラスベガスから帰国して、東京生活も4泊後パリに旅立たなくてはならず、滞在中、徹夜で仕事をしたラスベガスの疲れも取れないまま、また旅の準備に取りかかるが、ヨーロッパのイギリス&フランスは日が射さない冷夏だったらしく、不順な天候は何も日本に限った事ではなさそうだ。
パリの気温を確認してみるが、高温が20度前後、低温は10度前後と秋の気配はとっくに訪れ、持っていく洋服も慌ててタンスから引っ張り出しての荷物詰め。
その前に帰国後そのままにしていたラスベガスの夏物をスーツケースから出して、行き場がないから床にとりあえず待機させ、衣替えのごとく、それはまるで入れ替え作業とかし、本来の面倒くさがり屋の性分が顔を出し、一向に進まぬ状況にホトホト自分でも呆れてしまう。
ファッション人間として、最低限のオシャレ意識は欠かせなく、ここぞとばかし8日分のフルコーディネイトでまたまたパンパンのスーツケース。
持ち上げてみるとかなり重いが、これも性格、最低必要限でコンパクトに準備する人もいるが、私は着るか着ないか分からないものまで詰め込み、いつも未使用のまま持ち帰る事も多くある、要領の悪さはお墨付きで他人は呆れるはず。
12時を過ぎて何とか準備終了、海外から送られてくるメールすべてに返信していると、すでに午前2時近く。
自分の部屋ではエアコンを使用しないためか、この後、湿気の多さでなかなか寝付けない。
7時前に目覚め、時計代わりにテレビをつけ、準備に取りかかるが、体のだるさは正直でいかんともしがたい。
いつも通り9時に家を出て、11時25分発のパリ行きのフライトに間に合うように、高速を飛ばす。
進行方向東側のフロントガラスから差し込む朝日は、まだまだまぶしい夏の強さを感じる。
出発時間の1時間20分前に空港到着、急いでANAのチェックインカウンターでチェックインするが、先週のラスベガス行きと同じくエコノミークラス満席とのことでアップグレードしていただき、運良くビジネスクラスのシートナンバー17Gをゲット。
旅の中では、どうしようもないほどついてない事も起こるが、日頃の行い?が味方してか、このようなラッキーなことも時々起こる。
疲れが抜けないままの再出発だっただけに、有り難いのひとことでにこやかな笑顔をふりまくANAの美人スタッフにお礼を言って、いざラウンジへと。
明日から始まるパリの展示会に行くファッション業界人は多く、見た事がある顔もちらほらいるが、出来る限りこっそりと搭乗して、静かに離陸を待つ。
が、ナノユニバースの藤田社長を見かけ、軽くあいさつ。
この後は、俗にいう狸寝入りというか、寝不足でうつらうつらで12時ちょうどに離陸して、12時間の空の旅が始まる。
真ん中3列に誰も座っていない快適な環境をひとりじめして、居心地良い最高の気分でこれならロングフライトも耐えられそう。
機内にあったファッション誌の英国スタイルをモダンに昇華するファッションデザイナーたち。
彼らは皆、上品で機智に富んだ洒落者だ。と
その中に、最近ご無沙汰しているが、数少ないリスペクトするデザイナーのひとりJOE CASELY-HAYFORD /ジョーケイスリー・ヘイフォードが息子のCHARLEY/チャーリーと新しいブランドCASELY- HAYFORD / ケイスリー・ヘイフォードを立ち上げたとある。
親子がいわく、伝統とアナーキーのミックス、ファッションではなくスタイル。
単なる一過性のトレンドで終わらないものを提案していくそうです。
そろそろ愛してやまないブリティッシュ・メンズエレガント・ファッションの復活の狼煙かもしれない。
ロンドンで全盛期の80`ファッションをともに体験して来たからこそ、ジョーのエレガントなスタイルに憧れる。
最近、ロンドンも珍しくご無沙汰気味。
彼らの記事を読んで、1日に3、4杯は飲まされるカップ オブ ティのイギリス文化に、フェイクの街ラスベガスのあとだけに余計あいたくなって来た。
I LOVE UK FASHION FOREVER & EVER !
all the very best and good afternoon.