8月も終わりに近づき、暦の上では既に初秋。
東京は先週から気温も下がり、秋の気配すら感じさせる空模様。
最後の精一杯のツクツクボウシのセミの鳴き声が、余計に去り行く夏を感じさせる。
夏の終わりは、海辺の静けさと同じよに、もの哀しさが同居する。
今年も十分に夏を満喫することなく、仕事尽くめの毎日が過ぎて行き、これからまた、海外出張の生活が待っている。
人生こういうものなんだろうけれど、理想にほど遠い現実にどこか湿りがちな気分に陥る。
さて、25日から己にとっての天敵地フェイクの町ラスベガスに今年の2月に引き続き、旅立たなくてはならなくなった。
行きたくないとダダをこねてはみたものの、melissaの指令はゴー。
4泊6日の短い日程だけれども、中3日で9月3日からパリに行くことを考えれば、まったく乗り気でないのはお分かり頂けるはず。
夏の軽めの装いで簡単に出発準備に取りかかるが、09春夏コレクションの展示会中、08秋冬コレクションの大量デリバリーと両方が同時進行で疲労感は拭いきれない。
1時半まで会社で仕事を終わらせ、クイックシャワー後、慌ただしくスーツケースに荷物を詰め込み、行き絶え絶えで2時半に車に乗り込み、成田を目指す。
雨の月曜日渋滞を心配したがそれほどでもなく、ほぼ予定通りの3時40分、空港に到着して車を預け、ANAのチェックインカウンターに向かうが、嬉しいことにここで女神が舞い降りた。
17時10発NH006便ロサンジェルス行きはエコノミークラス満席のため、ビジネスクラスにアップグレードとの説明に一気に疲れが吹っ飛び、満面のスマイルで丁重にお礼を言って、シートナンバー8Kの搭乗券を頂く。
更にロスからラスベガスの接続便は、最低2時間以上が発券条件だが、11時10分着予定のANA便から、勝手にユナイテッド航空のサイトから1時間34分後のユナイテッド航空ラスベガス行き12時44分発を予約するが、税関検査、手荷物検査、そして乗り換え便のゲートまで徒歩12分と乗り遅れる可能性大のまるで無茶なことをやってしまう。
それでも、無理を承知でトライするのが後藤田流というか、国際線の長距離便でさえも搭乗時間の30分前にチェックインの記録を持つ過去の経験と前回の1ヶ月の長旅で数えきれないほどトランジットで待ち疲れて、今回もトランジットで5時間も待つのはごめん被りたいの一心で、ギャンブルの心境でとりあえず、チャレンジ。
もし、乗り遅れたら自己責任でナイトフライト8時過ぎまで満席とのこと。
焦る気持ちをひとまず忘れて、10時間のロスまでのシャンぺンフライトをエンジョイすることに。
果報は寝て待ての心境で、そろそろボーディングが開始。
事の顛末、すべてはロス到着後お話しましょう。
cheers