I love me | Ready Steady Go!

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Season Concept
   ~ London Eye ~

スペイン語で話してもらった方が、通じやすく簡単に届くと思って、melissaのスタッフに頼み、教えてもらっていたロストラージ担当の電話番号に何回も掛けてもらうが、ずっと話し中で一向に進展しない状況にフラストレーションは高まるばかり。

3日目を迎え、秘策として保有しているロンドンのクレジットカード会社に電話して、ロストラゲージの行方追及依頼をお願いする。

これが功を奏して、数時間後には現在場所が明確になり、とりあえずホッとするとともに、どうして早く気がつかなかったのだろうと自分の愚かさに後悔。

バルセロナ到着後、3日目にしてやっと行方不明だったスーツケースとご対面。

毎日、着替え用の下着とTシャツを仕方なく買っていたが、こんなことでも海外では容易でなく、仕事重視で、展示会終了後の19時以降は、あまり店も空いていない。

仕事中心の海外生活も26日目を迎え、そろそろ肉体的にも精神的にも限界は近い。

じっとただ耐える毎日で、日常生活最低必需品すら満足に揃わない環境、我慢するのにも正直飽きて来て、気分転換が必要と判断して、お気に入りのビーチに足を向けたわけで、まさにそこは楽園?

十分すぎるほど、目の保養に貢献したトップレスバルセロナビーチにお別れして、バスでホテルに戻る。

特別ホームシックというわけではないが、いくら美味しくてもそろそろ海外の食事にも飽きてきた。

明日は、バルセロナから久しぶりのフランクフルト。

合計3カ所で24時間以上のストップオーバーが世界一周の航空チケットの購入条件で、最後の滞在地のフランクフルトは、バルセロナに比べると気温も低く、天候も曇りがち。

1日滞在だけが目的で、そんなに動けるだけの余力はなく、滞在ホテルはシャトルサービスがある空港近くの物静かな環境で、長旅の疲れを癒すにはぴったり。

ただひとり、翌日の成田行きのフライトまで、ゆっくりとした時間の流れの中で過ごす。

こんなんに時間が止まったかのような時は、久しぶりなように感じる。

今回の旅を振り返ると、東京生活では何かしらせかせかとあわただしく、ゆとりを見失い、時間が足りないといらつく日々を過ごしているが、世界の広さの中で異文化での環境は、日本に比べると勝手も悪く、ある意味快適さには掛けるが、忘れがちな人間らしい原点を気づかされる。

自分を見つめ直し、小さな感動がこの1ヶ月にはあった。

出逢った人々に感謝して、旅日記はフィナーレを迎えます。

耳に聞こえてくる音さえもあまり感じない自然な環境で、ぼんやり空を眺めていると、雲の移り変わりの早さにさえ驚かされる。

Thank you & warm regards