Discover Brazil | Ready Steady Go!

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Season Concept
   ~ London Eye ~

果てしなく遠いブラジルに4度目の訪問となる今回、梅雨の合間の快晴の中、成田まで車を走らせる。

今回はアメリカ経由のフライトで約30時間。

ANAロス行きは、2月の天敵?ラスベガス以来、出発日だというのに午前中会社で仕事を終わらせ、帰宅後、急ピッチで荷物の準備と約1ヶ月の旅に出るため、てんやわんやであれもこれもでスーツケースの中はパンパンの流行りのメタボ状態。

以前は2個のスーツケースを抱えて、汗だくで移動していたが、年齢とともに下降気味の体力を考慮するのと、途中利用するエアラインの全く猶予を与えてくれない厳しい荷物重量制限を考えると1個にせざるを得ないが、チェックイン時の1個のスーツケースのウエイトは30キロにもなる。

ANAのスタッフのおじさん、あまりの重さに呆れ気味だが、旅の事情を話すと逆に羨ましがられてしまった。

ギリギリの時間で最後のチェックイン、機内で自分のシートナンバーを見ると涼しい(厚かましい)余裕の顔した外国人女性が、離陸前にもかかわらず、リクライニングとフットレスを倒し、まるでお姫様?のご様子。

一応、そこは吾が輩のシートであることを伝え、やって来たクルーの人も彼女の搭乗券シートナンバーを確認して、間違いである事を伝えるが、今から思う存分リラックスしているお姫様?に移動してもらうのもめんどくさいし、私のスーツケースのごとくメタボ?らしき体型の彼女のぬくもりを移動後、シートで感じたくないとの理由から丁重に移動をお断りして、本来の彼女のシートに腰を据える。

クルーの人は恐縮するが、長旅なので気前良くしておけば、後で何か良い事があるかもと、元来の卑しさも顔を出す?

いよいよ離陸ですが、過去の経験から少しは免疫が出来ているのか、30時間も何とかなりそうな気がしてきた。

東京ロス間の10時間のフライトはそれでも、カンパリオレンジ、シャンパン、レッドワイン、ベイリーズとマイペースで誰にも邪魔されない時間を愉しみ、僅かな睡眠も取れて気分は悪くない。

が、ロスで約3時間後のトランジットの後、4時間少しでシカゴに向かい、2時間のトランジット後、12時間かけてサンパウロへ向かい、1時間のトランジット後、1時間でリオへと向かう。

さすがに後半のフライトは、狭い機内で大柄な外国人に囲まれ、何もする気が起こらない。

そんな中、昨日修理から戻って来たにも関わらず、どういう訳か動かなくなってしまた腕時計を気にしているおいらの姿を見て、隣の老夫婦の旦那は俺の時計は10ドルほどだが、全然問題ない。

お前さんのは日本製かと聞いてくるのでイタリア製だというと、捨てておしまいとのジョークでその後も話は盛り上がる。

この時計、世界でクォーツが開発される前の1年8ヶ月だけ生産された珍しい代物で、電池で動くETERNAというブランド。

ロンドンのアンティックショップでご購入したが、記憶によればお値段は確か円高で日本円で1万数千円ほどだったはず。

このご夫婦、ブラジルに住んでいるらしく、サンパウロまでは同じフライト。

もうひとつは、5人のアメリカ人家族が後ろのシートに座っているが、10歳くらいの少年が窓の景色にビッグスマイルで歓喜の声をあげまくる。

隣のお母さんに聞くと今回飛行機に乗るのが初めてで彼は思う存分、エンジョイしているとの説明。

お兄ちゃんとふたり、初フライトに興奮気味で疲れた身体にちょっぴりブレイクタイムをいただき、子供の無邪気さが微笑ましい限りだ。

シカゴからサンパウロまで8300キロの12時間のフライトは、ただただじっと我慢の連続。

シートテレビのスクリーンでフライト情報をぼんやり眺めているだけだが、ジェット音が飛行している感覚にさせるが、安定した飛行だと止まっている空間に居るように錯覚してしまうくらい進行はスローに感じてしまい、数分置きに観ても全く同じ位置に留まっているくらい時間は進まない。

そろそろ巨大な鉄の固まりの機内に閉じ込められているのにも飽きて来た。

この続きは、サンパウロ到着後お届けします。

cheers.