Apoena/アポエナの言語の源は、ブラジル先住民Tupi/トュピ族とGuarani/グァラニー族の人たちの言葉で、簡単にいうと『 Looking Beyond 』
1500年代ブラジルには800万人の先住民が暮らしていた言われている中で、25あったとされる部族のうちTupi/トゥピ族はパラグアイ地方から南部に侵攻して海岸地帯に暮らしていたとされ、現在パラグアイを中心に住んでいるグァラニー族とは同系統だそうです。
デザイナーAna Katia Ferreira/ アナ・カーチャ・フェレイラは、近年、近代化が進み、アマゾンの森林破壊など、数多くのの自然環境問題が存在する世界規模のアマゾン一帯の専用居住地区に暮らすこの歴史ある先住民の存在に意識が高い。
2008秋冬コレクションは、彼女の得意とする刺繍やパッチワークを南米ブラジルらしい色目使いで可愛さを感じさせる大人の女のクロージングです。
ひと縫いひと縫いの手間のかかる手作業には、ひとりの縫子さんがパーツごとに2,3日掛けての重労働。
華やかなキャットウォークショーで観たワンアイテム事に、陰の裏方さんたちの苦労が感じられます。
ランウエイを歩いた30名近いモデル孃たちにも、デザイナー・カーチャのコレクションに対する思い入れと志は通じていたはずで、コレクションの色の鮮やかさが一段と会場の雰囲気を盛り上げたそんな空気感に包まれた約10分ほどのショーでした。
貧困層の家庭には得てして大家族が暮らす子だくさんが多い。
どの人たちも情熱を持って、デザイナーのファッションに対するこころの奥を感じて、家族を養うため、質素ではあるが生きるために情熱のこもったひと縫いひと縫いがコレクションににじみ出ています。
ついつい忘れがちな人間としての原点を、ふと感じさせられるApoena/アポエナのコレクション
彼女に出逢えた事を励みに、日々精進。
I Love Apoena !