ブラジルの有名なアーティストのひとり『Angelo de aquino/ アンジェロ・ ディ・ アクイノ』
彼は1945年、私も一度訪れた事があるBelo Horizonte/ベロ・オリゾンテの街に生まれる。
ここベロ・オリゾンテはこれまでに多くのアーティストが誕生し、最近のファッション界でもReady Steady Go!が愛するデザイナーMartielo Toledoや昨年8月に表参道ヒルズでキャットウォークショーを行なったRonaldo Fraga/ロナルド・フラガなど200万人が住むシャレた芸術の街である。
日本でいう終戦記念日と同じ年の8月に生まれ、1952年にリオのLeblon/レブロンに家族で移り住む。
55年の月日が流れ、レブロンもシャレたブティックやレストランが通りに軒を並べ、今でこそリオの超高級住宅街となり環境が整備されている。
しかし、当時の7歳のアンジェロのレブロンビーチでの写真を見ると、どの国もまだまだ厳しい生活環境であったわけで、ブラジリアン映画『City of God』からも分かるようにブラジルもことのほか厳しい生活環境が想像出来る。
60年代はリオの街で芸術を学び、70年代国内で若手のアーティストたちと活動を開始して、彼の作品は徐々に世に知られることとなる。
80年代、リオ、サンパウロなど国内の様々なギャラリーで作品が紹介され、80年代後半、ヨーロッパのギャラリーで展示会がスタートして、89年ついにヨーロッパ芸術の都パリのギャラリー『Solo Show at Galerie 1900-2000』で開催された。
90年、パリの『Galeria Flack in Paris』の当時のポスターをリオで見かける。

92年、パリの『Solo Show at Galerie 1900-2000』のポスター

今は亡き、ラテンの血が流れる天才ブラジリアンアーティスト『Angelo de Aquino』

ファッション展示会場のスペースの壁面に飾られたブラジルの子供たちの可愛い絵の数々

将来、この中から何人のアーティストが誕生することか、ブラジルの芸術に対する血は熱く、夢を語れる現実が間違いなくここには存在する。

短いブラジル滞在ではあるが、この場所はとてつもなく私の感性を揺り動かし、心地よく刺激してくれる。
I love Brazil.
Tchau!