朝の9時に首都高速の天現寺のインターから乗り込み、成田を目指すが走りはすこぶる調子がいい。
出発時刻の1時間半前、9時55分には成田空港到着とかなり上出来の本日のスタート。
簡単にチェックインをすませ、税関手続き後、ラウンジでわずかな時間を過ごすが、寝不足のせいかからだが重い。
ミラノコレクションに続き、2008年春夏コレクションのトリを務めるレディースのパリコレも既に始まり、パリの街は華やかな雰囲気に包まれていることでしょう。
さすがに大きな展示会もいくつかあり、搭乗するANA205便パリ行きには業界のひとの顔もちらほら見かけます。
一匹オオカミを自認してはいるが、最近は日本人にもちゃんとご挨拶も出来る常識派に変身中?
またまた長い空の旅、機内でどう過ごすかですが、昼食に合わせて赤ワインを2本いただき、睡眠不足だったおかげでその後自然入眠へ?
目覚めて時計をみると、それでもわずか3時間ほどでこれから残りの6時間ばかしは機内映画でお楽しみ。
プログラムからピックアップしたのは、ANA名画座1942年、Michael Curtiz/マイケル・カーティス監督のアメリカ映画CASABLANCA /カサブランカ。
Humphery Bogart/ハンフリー・ボガート& Ingrid Bergman/イングリッド・バーグマンのふたりが演じる第2次世界大戦時、ナチスドイツ軍から逃れる亡命者で溢れる北アフリカのフランス領モロッコを舞台にくりひろげるロマンチックなメロドラマはモノクロの画面が余計当時の雰囲気を感じさせてくれます。
そして、もうひとつは1941年、アメリカ映画、20世紀の天才&鬼才が撮った映画史上ベスト作品といわれているOrson Welles/オーソン・ウェルズ監督のCITIZEN KANE/市民ケーン。
新聞王ケーンの生涯を当時としては斬新な構成と演出、驚異的な撮影技術で世界中を驚かせ、アメリカ映画協会が歴代米国制作映画ベストワン、あのアメリカ嫌いで有名なイギリス映画協会が世界の映画評論家の意見を集約して、世界界映画史上作品ナンバーワンに選んだ傑作です。
1890年代から、1940年代まで1929年のアメリカ大恐慌で数々の事業経営が苦しくなったり、州知事選に出馬して、当選まで後一歩のところで対立候補の現職知事にスキャンダルを握られ、一気に奈落の底へと突き落とされたりと波瀾万丈な人生を送ったケーン。
彼が生涯に幕を下ろす時の最後の謎のことばが薔薇のつぼみ。
その言葉の意味を求めて、彼に関わった様々な人たちの証言から、新聞界に君臨した彼の生涯を振り返ると、そこには、、、、、、、、
数ある事業のなかで一番愛していたのが新聞業/活字
一回目は大統領の姪っ子と結婚、その後、2度目の結婚は素質がない売れないオペラ歌手と女性関係もお盛んでうらやましいのひとこと?
この2本のおかげでそろそろパリ到着も間近。
9月に東京で開催されていたブラジル映画際も見逃してしまい、忙しくてサイトで確認しただけで終わっていたから、機内映画のプログラムにお気に入りがあるとラッキーで時間経過もスムースこの上ない。
アナウンスによると、パリはすでに秋深し。
5泊の滞在予定ですが、4日間のトラノイ展示会期間中、melissa/メリッサブースに朝の10時から夜の8時までの缶詰状態で秋のパリの街で感傷にひたる時間は残念ながらなさそうです。
フィンガークロスでイミグレーションに向かいます。
merci.