やっと予約出来たホリデーフラット。
翌日の宿泊予約だから、サイトから申し込んでいる余裕はなく、夜の9時にロンドンのエージェンシーとのやり取りはつたない会話力で困難を極める。
一番何に困ったかというと自分のメールアドレスを伝える時だったが、発音がネイティブクィーンズイングリッシュに遠くおよばず、アルファベットだけでも、冷や汗。
なおかつ、以前からイギリス人には長くて不評のso-netのメールアドレスにひとつひとつ、例えばCはCANADAのC、DはDENMARKのDと説明してくれるが、会話のスピードが早く、国際電話で聞き取りづらいうえに、聞き慣れない単語もあり、あたふたとしてしまう。
更にクレジットカードの詳細を伝えて、おそらくこれで予約OKとなったはずで、まずはひと安心で明日、ロンドンで野宿しなくてすんだ。
予約のコンファメーションをメールで送ってくれるというが、大丈夫だろうか?
旅なれていても何かにつけ、外国人との交渉にはいつも不安は付きまとう。
荷物詰めの準備をしていると、家の電話がなるが、滅多に夜の11時にかかってくる事はない。
受話器を取ると日本語で女性の声だが、聞き取りづらく、誰だかよくわからない。
もしかすると国際電話だからではなく、片手間近の加齢とともに人間誰でもに訪れる肉体的な衰えで最近難聴症候群?の毛があるのかもしれない。
心の中では、加齢を常に否定して20代のままをキープしているつもりで世間一般的に比べると若作りが何よりの得意技ではあるが、哀しいことに目や耳のパーツでの衰えは確実に忍び寄ってきているようだ。
電話の主は、驚いた事にスペインのマドリッドにある日本大使館からであった。
皆さま、すでにご存知のように忘れもしない7月7日の七夕の本来であればラッキーデーのはずが、スペインだったせいか七夕効果はなく、降り掛かった悪夢の出来事、パソコン、財布、デジカメ、携帯電話、パスポート、国際免許証、クレジットカード、現金などなど、一切合切持っていかれたバッグの中身のうち、金目のもの以外の書類とか本など大使館のひともこちらで処分しましょうかと聞いてくるくらいのものだけが、スペインの警察から大使館に届いているとの連絡をわざわざ遠くマドリッドからかけてくれたのでした。
その処分をどうしましょうかとの連絡でしたが、すべての中身を確認出来たわけではないのでロンドンまで送ってもらう事にした。
約1ヶ月ぶりのご対面、手元に戻ってくるのはおそらく紙ものだけか?
それでも、一部でも発見された事に驚くとともに、どんなものが盗人たちのお気に召さなくて捨てられていたか見てみたい気持ちはある。
諦めていたけれど、何かしらが手元に戻ってくるということでスペイン警察に感謝すべきか?
盗難発生当時から盗んだ奴が悪いのではなく、盗まれた自分が悪いと猛省したはずが、今になって
俺さまのパソコンや現金をもとに美味しいものを食っているかと思うと、意識しないように過ごしてきたが無性に腹が立ってきた。
なんでこの俺さまを狙ったのか?
あ~だこ~だ考えていると午前3時。
目覚ましを7時半にセットして、そろそろ眠りにつきます。
この続きは、ANAロンドン行き201便の機内からお届けします。
All the best.