Bonnie and Clyde | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~


土曜日だということで油断したのがいけなかった。

11時40分発のフライトなのに自宅を出たのが9時30分で急いで目黒インターから首都高に乗るが、古川橋から一の橋まで平日と変わらず渋滞してしまっている。

ついうっかり8月、夏休みシーズンの週末という意識がなく、空いているはずとの想像に反して、車内を見ると家族ずれでどこかへ出かける人たちも大勢いるみたい。

読みが甘かったけれど、致し方ない。

本来であれば、アクシデントもあり得るから余裕を持って出発時間の2時間前くらいに空港に到着しているのが普通だけれども、ヨーロッパでこの感覚で行動するといつもジャパニーズとからかわれるから、見事に変身して、ヨーロッパ人精神に則って実行すると痛い目にあう事になり、得てしてこういう羽目になり、調子に乗るとここ東京ではやっぱり通用しないかもと反省。

だから、お前は日本人なんだから、郷に入れば郷に従えばいいにもかかわらず、調子をこいて日本でそれをやるから痛い目に遭うのだ。

余裕を持って行動すると進行状況がスムースに流れ、慌てていると何かしらのアクシデントに出くわす事が世の常。

この法則は、きっと心の中の問題で焦っているから心理的に余裕がなくなり、時間経過も早く感じてしまい、渋滞もより苛立って感じてしまう人間の性。

レインボーブリッジから飛ばして行くが、葛西を過ぎてもバスやトラックの大型車が多く右側の追い越し車線が左の2車線と同じスピードでしか流れていかない。

いかなる理由があろうとも、大物は仕事で走っている営業車を当然、優先させるべき余裕があるべきだとか???

成田空港までを実況録画でお届けしましたが、無事にANAの搭乗券をゲット出来た事で大げさに書きすぎたきらいはあり、お詫びいたします。

さて、成田空港は夏休みでもまだそれほど込んでなく、ラウンジまでたどり着き、ほっと一息入れる。

20分ほど遅れて離陸した機内の窓から覗く関東平野の空は天候が良くても霞んで見え、大気汚染&環境問題の切実さを感じてしまう。

これから約12時間のロンドンまでの空の旅、狭い機内でもこの空間、なぜかほっと出来てお気に入り。

今日のフライトの担当のアテンダントのひと、ビッグスマイルで気を使ってくれて居心地がかなり良い。

10数名いる中で彼女の表情と印象、心配りが抜群にずば抜けて感じるのは、好みだとかとどうとか言う問題ではなく、正直、単純に人間性と性格の要素が大だと思います。

接客業のイロハですが、自然と出来るように身につけるには心がけと意識が大切。

自分の表情は他人には見れても己では見れないわけで、いつも鏡があるわけではない。

これが出来そうで出来ない、お客さまを気持ちよくさせてくれる接客が意識しなくても出来れる人が、理想ではある。

ひとにどう思われるかが、大事ではなく、普段の行動で人にそう感じてもらえれば、ベスト。

感想を聞ける事はなくても、好印象を持っている人は、常に自然体で出来るもの。

心から,彼女の気配りに感謝して、毎度毎度の長旅の空の旅。

睡眠不足と美味しいシャンパンで瞼が落ちて来そうなくらい眠たいけれど、ひとつは頑張って観ようと機内映画のプログラムから、Bonnie and Clyde/俺たちに明日はないに決定。

1967年の作品で英国ではまさにモッズとロッカーズの抗争が繰り広げられた時代とかぶり、1930年代のアメリカの世界大恐慌時の実話で銀行ギャング/ボニーとクライドふたりの出会いと最後にフォアンカンの銃弾を浴びて、絶命するまでの想像を絶する彼らの非合法な振る舞いに当時の若者は興奮したそうです。

眠気も吹っ飛び、いつの間にか画面に釘付け。

単純ストーリーだけれども、映像の中から今の映画にはない、センスを感じます。

見終わったところで4分の3を消化、ロンドンまで後4時間。

体のあちこちが悲鳴を上げていますが、ヒースローまでもう一踏ん張りです。

All the best.