かなりお騒がせして、なんとか乗り込んだ機内のシートナンバーは4Fで前の空間も若干広めで3列誰も座っていないという小さなラッキーのおこぼれを頂戴して、心身ともに疲れ果てて約2時間のフライトはずっと横になって寝ていた。
ガトウィック空港到着後、心なしか緊張しながら、最悪空港施設に泊らされ、ヒースロー空港にVIP待遇?で移送され、そのまま日本に強制帰国の可能性も覚悟の上、イミグレーションに望むが、担当した若い男性スタッフは、何の疑いもなく、事情を聞くとアイリス/目のスキャニングに行くように指示してくる。
当然、誰もいないアイリスの透明な自動ドアの前に立っと、ドアが開き、そして眼科医で眼の検査をする時のように、両目の中心をセンサーの焦点にあわせると、簡単に自分の名前が書かれたシートが出てきて、それを取り出すと出口のドアが開いて、想定していた心配とは裏腹にいとも簡単にイギリス入国を果たすことが出来た。
心配し過ぎて、損したほどありがたい結果で、お世話になった皆さんに心から感謝の気持ちでいっぱいです。
ロンドンに3泊して、その間に日本大使館と全日空に予約通りで帰国が可能か問い合わせるが、パスポートの再発行は時間的に無理ということで帰国の渡航書を発行してもらわなければならないが、これもギリギリの時間しかなく、気持ちは焦る。
財布に入れていた車の免許証も盗まれたから、本籍を証明する書類が手元にない。
日本に連絡して、至急戸籍抄本をファックスしてもらい、生まれて初めて26年間足を運ぶことはなかった、対応であまりいい噂を聞かず、本音は行きたくはなかったグリーンパーク前の日本大使館に初当館?
必要な書類3枚と写真2枚と戸籍抄本が必要だが、写真さえ、このロンドンでは簡単にいかない。
インド人が経営しているコンビニでインスタントカメラでシャワーも浴びず、疲れた表情の過去最悪の証明写真が出来上がり。
これを提出するには勇気がいるが、これもやむを得ない。
まさに極悪犯人の指名手配書以下?のルックスに笑うしかないが、時間もなく、贅沢はいえず、渋々、納得して料金を払う。
インド人のおじさん、事情を察して、皆証明写真を撮ると変な顔と自分の顔に納得しない人がほとんどだと優しく気を使ってくれる。
地下鉄に乗って、出向いた大使館は確かにセキュリーティーの警備員は、イギリスに居がちな黒人のお兄さんであまりやる気がなさそう。
担当してくれた女性は、親切に対応してくれて、早急に戸籍が届けば、何とか予約している日に帰国可能とのことだが、早くて帰国日の午後3時半になります。というが、マイフライトは7時半。
帰れるだけでも良しとすべしだが、何とも慌ただしいことか。
クレジットカードもパスポートがないから、緊急再発行が出来ず、クリスくんから借りた55ポンドで3日間を過ごすはめになる。
翌日は、クリスくんのマミーの80回目のバースディーとかで、ロンドン郊外のホテルのレストランで日本でいえば、古希のお祝いで1日いないから、現金は希少で大事にしなくてはいけません。
渡航書の発行手数料が12ポンド、1日のワンデートラベルカードが5.10ポンド X 3日分、
物価高のロンドンで情けないことにスーパーで30ペンスのパンとミネラルワォーター&持参していたカップラーメン&バナナと食事もとにかく、空腹を満たされればOKで節約の毎日を過ごす。
今回の滞在は短期間だったので、直前予約でなかなかホテルに空きがなく、ポートベロー近くのパブの上にあるシングル部屋を予約していたが、マネージャーの女性、ファミリールームを用意してくれて、なおかつ飲み物をごちそうしてくれる。
きっと事情を聞いて、かわいそうにと同情してくれたのかもしれない。
バルセロナに比べて随分と涼しいロンドン、お金もなく、街に出かけても眺めるだけ&市場調査で毎日、うろつくだけ。
こんなに元気が出ないロンドン滞在、これも27年間の100数十回のロンドン滞在の中で記憶に残る衝撃的な出来事。
たったひとつのアクシデントから、やらねばならぬ数々の処理にこれも人生だと、自己反省&自己嫌悪+質素な生活が続きます。
サマータイムのロンドンは日が長く、絶好の季節にもかかわらず、楽しむ余裕はなく、ちょっぴり残念。
Cheers.