いろんな事情で1週間遅れでお届けしている私のブログ。
来日したブラジルmelissaのふたりと過ごした4泊5日の話を一時中断して、チャンネルを更に昔の2週間前の7日の日本の暦でいえば七夕の夜に私に降り掛かった出来事、忘れたくても忘れられない悪夢の1日スペイン編をご要望にお応えしてお届けしましょう。
性格上、この話を公開するかどうか、かなり迷いましたが、せっかくですから、無料公開でお楽しみいただきます。
バルセロナでの多忙な展示会も無事終了して、ナイトフライトのため空港に向かって搭乗手続き後、実は実は、カートに乗せていた重さ25キロのメタルのラゲージとJASくんデザインのかなり古い1997年産のナイロンバッグのふたつのうちのJAS BAGが盗まれてしまった。
ソファーに座っていたら、後ろのラテン系の男に肩を叩かれ、振り返って、時間を聞かれたわずか10秒、20秒の間にマイ・フェイバリットバッグは姿を消していた。
かなり疲れていたのと自分が日本人であることをすっかり忘れて、気分的には毎度のごとくヨーロッパ人に成り済ましていたわけだけれども、ラテン系の盗人集団には、まさにお手本ともいえる完璧な鴨がネギをしょったと言われても仕方ない日本人がご登場と相成ったはず。
おそらく、どこからかすでに狙われていたようで、バッグの中にはパスポート、財布、ラップトップパソコン、携帯電話、手帳、スーツケースのカギ、仕事の資料、そして大事な大事なお守りなどなど全部、奴らは持っていってしまった。
なんでこうなるの?????
旅人後藤田の長い歴史の中でこれほどの災難は初めてで、普段偉そうに言っている手前、平静を装いたいところだけれども、さすがに、さすがの後藤田も完璧なパニック状態で真っ青。
出来ることなら俳優になり、監督のカットでもう一度、あの場面の再現となれば、しっかりとバッグを小脇に抱えるのにと思うほどの落ち込み。
空港の警察に行ったら、もうひとりイギリス人カップルの彼女もバッグを盗まれたそうで、スペインはかなり危険なようです。
イギリスに戻りたくても、戻れない、財布の中の全クレジットカードと海外キャッシングカード&現金がない。
急いで盗難の連絡をと日本のクレジット会社に電話するが、こういう緊急で更にひとに借りた携帯からだから、出来れば簡単に終わりたいところでしたが、ありがたいことに皆様、どこまでもご丁寧な対応で、普段は気分がいいはずなのに落ち込んでパニック状態の時には、ちっともありがたく感じないから、こういう時に人間の本質が見えてしまうのでしょう。
いったいどうしたものかと腕組みしても、油断していた自分の愚かさのみがグルグルと頭をよぎり、頭の中が真っ白とはこういうことなんだろうと初体験にしては、あまりに重大すぎて、ぐうの音もでない、完全なノックアウト状態。
パスポートなしでは、他国に入国することは絶対出来ないから、スペインの日本大使館で再発行手続きをしなければ、いけないが、時間がない。
予約していたイギリスの航空会社の事情を話、ロンドン・ガトウィック空港の北ウイングのイミグレーションに交渉してもらうが、当然、返答はノー。
おチンチンがついている男の子だから、泣きそうになる気持ち?をこらえて、粘り強く交渉して、カウンターのイギリス人のおばちゃまは親切に、再度、南ウイングのイミグレーションに電話をしてくれて、呼び出し音のみでなかなか出てくれないにもかかわらず、後藤田にとってはまさに女神さま。
電話に出たイミグレーションの人は、運良くいい人で本人に代わるように指示、おぼつかない英会話力でも必死で話して、なんとか予約のフライトに乗ってロンドンまで来なさいとの
まさに神様からのお告げ?
本来は、パスポートなしでは100%不可能だけれど、実は、以前、ロンドンのヒースロー空港でアイリス/目のスキャニング登録をしていたおかげで、パスポートがなくてもデータがあるから、可能になったのです。
でも、イギリスに入国出来るかは、ガトウィック空港に到着してからのお楽しみとなりました。
最悪、入国出来ず、そのまま日本に強制送還の可能性もありで、神頼みの搭乗となりましたが、航空会社のクルーも情報が入っていたらしく、更に日本人は自分だけ。
あなたね、パスポートないのは、と言われ、恥ずかしながら、まさにその通り。
自慢出来る話ではないけれど、堂々のご披露となり、人間謙虚にならなくてはと、心底、反省させられて胃痛を呼び起こした悪夢と呼ぶにふさわしいみっともない出来事でした。
家のどこかに行ってしまっている、2年前、初めて治安が悪いと聞かされてブラジル行きのために買った盗難防止用のウエストポーチを探さなくては、、、、、、、、
その後、どうなったかは、また、後日お届けしましょう。
good luck.