Queue at Anya Hindmarch in GINZA | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

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   ~ London Eye ~


不馴れな銀座をうろつく中、たまたま車を路上のパーキングメータに停めた真ん前は、Anya Hindmarch/アニヤ・ハインドマーチのフラッグショップ。

雨にもかかわらず、大勢の行列でエントランスには制服を着て白手袋姿のガードマンが4人。

この光景にパウロとジャクソンのふたりは何ごとかと質問してくるが、この時点では、おそらくセールの初日で日本人お得意のオープン前の行列待ちではないかと説明する。


地理もよく分からず、一時的に迷子になりかけるくらい銀座にはめったに来ないお上りさんだけに、情報が皆無で在り来たりの説明だったけれど、後日分ったことでは、彼女の有名な?エコバッグを購入する為に並んで待っているそうです。

こんな光景がいつ頃から見られるようになったかと記憶をたどれば、あれは確か1980年代、西麻布の交差点にHOBSONS/ホブソンズというアイスクリーム屋の前に行列が出来ていた事を思い出した。


車で通った時、何ごとかと思ったわけで、最初はアルバイトを大勢並ばせて宣伝効果をねらったと聞いた。

海外でも、もちろんハードロックカフェなどで行列は見かけるが、あくまでも観光客相手が中心のように思う。

いつも思う事だけれども、皆さんはどのように情報収集をしているのだろうかと疑問だ。

メディアの力によるものだと思うが、限定品とかのうたい文句に弱く、踊らされる日本人。

手に入りにくいことが理由で、プレミアが付いて街で持っていると人の視線を感じて、
優越感に浸れるからだとか?????

なんとも幸せな国なんだろうかと喜ぶべきか? それとも哀しむべきか?

I`m not a plastic bag のロゴが入った彼女のエコバッグは消費税込みで¥2,100だそうです。

このバッグで優越感を感じられる人たちの価値観はどんなものなんだろうか?

流行りものが大好きで直ぐ飛びつきはするが、飽きるのも抜群に飛び抜けて早い日本人気質。

外ッつらばかりで中身が希薄なように感じてしまう。

その光景は、まるで蟻が餌にありつくように日本人は世界の中でも1、2を争う有数の優れた?行列待ち支持国民のように思う。

なにもバッグに限った事ではなく、ラーメン屋さんはじめ街の至る所で見かける光景にふたりは苦笑まじりで異文化を楽しんでいるようだ。

そういう自分も並ぶ事は確かにあるなと、、、、、、

空港で搭乗前のカウンターやスーパーのレジ、渋滞した高速道路など、意味合いは全く違うと思うけれど、彼ら&彼女らにしてみると大して差はないのかもしれない。

停めていた車に戻った時に、行列の人数が倍ほどに増えていて、彼らの驚きも2倍。

自分も間違いなく日本人ではあるけれど、目線がまったく違っている。

欧米人からは受けがよくても、日本人からは今一つ、もしかすると今ふたつで温度差を感じてしまう。

個性が輝けば、周囲の評価はどっちでもいいと思うけれど、誰にも支持されないひとりぼっちの旅がこれからも続きます。

今流行りのスピリチュアルでご先祖さまの歴史をたどるとひっとして英国の貴族だったりして、なんて100%ありえない話しだけれど、そうでも思わなければ息苦しくて、つまらなくなります。

外国人といる方が、言葉のハンディキャップはあっても肌に合っているのでしょう。

お決まりの時差ボケにふたりのお相手と休みが取れなく、フラストレーション爆発寸前でこの場をお借りして、いつものグチ攻勢で幾分安らぎ、明日も彼らと朝からお出かけです。

どうしてあんたはいつもアンチ・ジャパニーズスタイル宣言なのか、謙虚さも必要ですよと大物は余裕を持って語りそうです。

最後に私も利用した事があるサンパウロのコンゴニャス空港で着陸失敗した事故で、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

合掌。