ほぼ最後の乗客として搭乗後、搭乗券のシートナンバーだと隣りにひと[男]が座っていたので空いている真ん中の4席シートに移動。
このまま、誰も来なければ、かなり快適な空の旅になること間違いなし。
結局、左右隣には誰もいない理想的な環境でゆっくりとアナウンスにあわせてシートベルトを締める。
早速、ここからは機内からのリポートですが、見渡してもいくらか空席があり、圧迫感なくスタート出来ます
離陸後、機内映画プログラムのANAのSKY CHANNELに目を通すと、以前もこのグログでご紹介した『KINKY BOOTS / キンキーブーツ』、『THE DEVIL WEARS PRADA / プラダを着た悪魔』、ANA名画座では1961年、名優ポールニューマン主演『THE HUSTLER/ ハスラー』、1954年、黒澤明監督、三船敏郎主演の『SEVEN SAMURAI/ 七人の侍』
と、今回は完璧に飽きてしまった退屈きわまりない12時間の機内で時間つぶしが出来そうなプログラムラインアップで、始まった飲み物サービスでは、当然、サントリーの 『The premium Malts / プレミアムモルツ』でまずは乾いたのどを潤し、一息。
ここで、1分ほど横道話に移動します。
最近は色んな企業の富裕層をターゲットとしたこだわり商品開発がメディアでも盛んに紹介されていますが、ちょっぴり値段は高めでもどこかにこだわりを求める30歳以上の消費者の意識に変化があるそうです。
ビールでいえば、今まではサッポロビールのEBISUがちょっぴり高めのこだわりテイストだったと思いますが、サントリーがこのマーケットに参入して、 テレビCMも大御所矢沢永吉であえてワンランク上のテイストとおしゃれ感をアピールしています。
クルーのひとにもう一杯すすめられるが、完璧に酔っぱらうと映画に集中出来なくなる可能性を危惧して、ここは我慢でノーサンクスのスマイル対応。
映画がスタートとともにチャンネルで何から観始めようかと迷うが、ここは英国映画キンキーブーツからに決定。
自分も仕事で何度も訪れたことがあるノーザンプトンが舞台で確か撮影場所はTrickers/トリッカーズの工場。
だから、余計身近に感じる英国の田舎と工場で働く靴職人のキャスティングは、訪れた時に出逢う職人そのもので素朴な田舎なおじちゃま&おばちゃまたち、まったく生そのもので違和感なく、画面から庶民的な感覚のストーリーに合わせた人々の熱き思いとこころのふれあいに人情味豊かな感動を覚えます。
あっという間の2時間でしたが、ランチと一緒に飲んだ赤ワインに寝不足も手伝い、知らず知らずのうちにスリーピングタイムで一度、休憩。
今回、腕時計を持ってこなかった?忘れたのでおそらく2時間ほどの仮眠後、映画再開でプラダを着た悪魔にチャンネルを合わせる。
さっきまでのキンキーブーツの英国の田舎風景の画面の雰囲気とはまったく変わって、ニューヨークのゴージャスなファッション業界の一流ファッション誌の編集部が舞台。
ストーリーはいたって簡単でちょつぴりオーバーかなとも思うけれど、ファッション業界の表と裏の世界はこんなもんだ的な見た目は一見、華やかだけど、人間関係含めて、実際の裏側もかいま見れて、さすがアメリカ映画でニューヨークのキラビやかな大都市とパリのかわいいフェミニンンな街がやっぱりイギリスとは違いました。
お金が掛かっています。
でも、古い映画ではありがちだったふたつの映像を被らせた画像と一緒でパリコレの車内撮影の場面は被らせた映像でここだけはブーイングかも。
主演の悪魔の傲慢編集長役のMeryl Streep/メリルストリープ、ディアハンターやクレイマークレイマーの若かりし頃に比べるとさすがに首のしわが気になります。
この後も、キープゴーイングで観続ける予定です。
今は、ロシア上空7時間ほどがたったところで残すところ5時間。
機内にいても、夏の飛行と冬の飛行では空の色と雲の色が違って感じます。
20年前にモスクワ経由でロンドンに向かっていた当時を思い出し、雪深い極寒の何もない静まり返ったモスクワ空港に一度降りて、
言葉がまったくないライフル銃を持った警備員の氷のような冷たい視線に社会主義国の現実を感じさせられたものです。
後半戦は、後日日を改めてお届けします。
Cheers.