Fashion dilemma in 2007 | Ready Steady Go!

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   ~ London Eye ~


あいにくの雨の週末で我々の物販業には好まれない天候だけれども、巷は再び3連休のお年玉で羨ましいのひとこと。

そろそろ今年一発目のファッションについて少し触れてみます。

昨年12月に入ったクリスマス前から東京の街で今まで以上に観光っぽい外国人を見かけたように思います。

おそらく彼らにとっては都合がいい外貨高&円安も要因でしょうが、東京に観光&ショッピングにやって来て、ジャパニーズカルチャー&リアルトウキョウに触れて、異文化を思う存分味わっていたのでしょう。

自分は日本人として生まれ育ったから、外国人から見えている日本とは異なるフィルターだと思うけれど、本当にファッション的に日本人がおしゃれだと思っているとは思えない。

巨大都市東京はひとが多く、ショップも多く、昼の顔と夜の顔を持ち合わせ、ネオンサインがキラキラと輝く誘惑が多い24時間眠らない街。

だから、海外から来ると治安がよく安全、交通機関を始めすべてが時間に正確でゴミがそんなに落ちていなくてきれいな街でひとは親切で食べ物も豊富で美味しくて更にリーズナブルなこれでもかというくらい便利な環境に驚くのです。

短期滞在で自分を物欲で満足させるには最適の街かも知れません。

ここからは、某新聞に掲載されていたファッション記事を読んでの勝手な感想です。

日本人は器用でマメだから、こまめにデータを収集して統計で売れ線の舵取りをしがちだと思う。

流行、ブームやトレンドという言葉にすごく弱く、ひとに感化され影響を受けやすい日本人が住む東京が本当にファッションの最先端の立ち位置で間違いないのか、かなり疑問ではある。

確かに日本にはないモノはないというくらいものが溢れ、こと量とサービスという点では、世界中でこんないに便利で快適な国はないように思うから、世界一といってもいいのかもしれないが、おそらく質という点では完璧に見劣りしているし、ルックスでは到底及ばない。

本音はそれが分かっていて真っ向勝負出来ないから、日本人得意技の小手先の器用さに頼らざるを得ないように思う。

残念ながら、私が海外のファッションショーや展示会に出かけて、いくらお金を掛けていてもプレス&バイヤーの日本人が外国人よりおしゃれでかっこいいと感じたことは一度もない。

なぜ、めでたい新年早々そんなに熱くなるのかというと、パリコレとなんとかガールズコレクションを同じ土俵?で語っている記事を読んで今年もこんな感じで始まっていて日本のファッションが迷路にはまり込み、どこか遠いところに行ってしまいそうな気がしてしまい、、、、、、

まあ、あんた大人なんだから、彼らもきっと本気で語ってないから軽く聞き流せばと言われそうだが、知らないファッションが日本代表としてヨーロッパのおとなの本物の世界と対等に扱われるとイギリスレーベルを中心にヨーロッパレーベルを愛し続けてまもなく30年を迎える人間にとっては、どうも納得がいかない。

あんたそれは歳を取って、更に頑固になっただけだよ。とも言われかねない。



日本では、世界が注目し始めているオタクカルチャーのブランドのゴスロリ、コスプレ、パンク、アニメなどが目白押しとか?

最初聞いたとき、ゴスロリって一体何?

今まで理由はどうであれ地下でおとなしく息を静めて暮らしていた若者が、秋葉原という彼らの存在をアピール出来るコミュニティーが誕生してから、ただ単に根暗なイメージしかなかった彼らが連鎖反応でこんなにいたのかと驚かされる大勢多数が一気に表に出現して、次々と活動の場を拡大しているようです。

そして、バーチャルと現実のギャップの中で彼らをターゲットにしようと鼻の利く鋭いファッション人間たちは更なる仕掛けを始めているそうでこれも現代版のニューカルチャーファッションが根付きつつあるということなんでしょう。


記事:バーキン持ってユニクロ着ているのは日本人くらいでいろんなものを横並びにしちゃうおもしろさなのかもしれない。

それは前にも言ったけど、フランス料理とファミリーレストラン、料亭とお子様ランチを同じところで食べるのかと言いたい。
歴史と伝統のあるヨーロッパファッションに携わっている人たちに笑われてしまいますし、失礼です。

記事:前は海外に行って買い物して満足していたけれど、もう海外に行かなきゃ買えないものはない。行くことの刺激よりはいろんなものがあっていろんな人がいる東京がいい。

それは、あんたがただ単に日本人の十八番/ おはこの海外にブランドものを買いあさりに行っていただけでしょう。


記事:僕らが若い頃は海外行けば影響受けたよね。パリに行けばパリジャン、ニューヨークに行けばニューヨーカーになって帰って来た。

パリジャンになっているわけなんてなく、大きな勘違いもはなはだしくて言っている意味がまったく理解出来ない。


記事:2、3年前まではD&Gをそのまま作ればリアル感があったけれど、日本の女の子の消費欲からすれば、今はそれだけでも困る。

こんな意見なのに大見出しで本当の本物しか売れない、呆れてこれ以上何も書く気が起こりません。


若い人たちが頑張ることはいいことだけど、いっさいがっさいなんでもごちゃ混ぜにしてしまうのは『品』というものが失われてしまいます。

ほぼ書き終わった時、不思議とますます雨あしが強くなり、神さま、仏さま&後藤田さま怒り心頭?な週末。


明日こそは天気も回復するみたいだから楽しい話題をお約束して、Have a nice weekend。