■第11回(許されざる嘘)の復習
頼朝(大泉洋)のなかだちにも関わらず、冒頭から八重(新垣結衣)に振られ、泣く義時(小栗旬)。今回のテーマは「信頼できるのは誰か」ということのようだ。タイトルの「許されざる嘘」もそれに関わってくるのだろう。
「振られてからが勝負」だという義村(山本耕史)に再挑戦を宣言する義時だが、返す刀で「もう勝負は決している」とバッサリやられてしまう。「人は石垣、人は城」とばかりに、これからは人材の充実を図ることが肝要だと義時は頼朝に進言する。膝つき合わせて相談する二人はまさに君臣水魚の交わりといった感じだ、まずは論功行賞が大事だという頼朝は、平家方から奪った土地の配分案を義時に委ねる。頼朝は最重要案件を義時に委ねることで、彼に対する強い信頼の気持ちを示したのである。
頼朝は和田義盛(横田栄司)を呼び出すと、かねての約束どおり彼を御家人のまとめ役である侍所別当に任命する。さらに頼朝は大倉御所に御家人たちを集めて、彼らの本領を安堵し、主従の契りを取り結ぶ。今後は頼朝を「鎌倉殿」と呼ぶことが宣言され、頼朝が所信表明演説を行った。ここに鎌倉幕府が誕生したのである。
ここで、三善康信(小林隆)からの便りという体裁で、清盛(松平健)の表情とともに、平重衡による南都焼討のシーンが挿入される。
一方、梶原景時(中村獅童)は初めて頼朝に拝謁し、侍所の所司(次官)に任じられる。御家人の監察官的な役割も帯びていることがほのめかされ、後々の伏線にもなっている。
北条家では、未来の平賀朝雅室と思しき女児をあやす時政(坂東彌十郎)にりく(宮沢りえ)がはっぱをかけ、全成(新納慎也)は占いにことよせて 実衣(宮澤エマ)を口説いている。まんざらでもなさそうな実衣。鎌倉に来て、すぐ周囲に溶け込んでいる義円(成河)。
それを実弟の義経(菅田将暉)は妬ましそうに見つめていた。
治承五年(1181)閏二月四日、平家の総帥「前太政大臣」平清盛が死んだ。
清盛の訃報を聞いた頼朝は御家人たちの前で、決意も新たに平家討滅宣言を行う。
清盛の死を喜ぶ後白河法皇(西田敏行)に、平宗盛(小泉孝太郎)は頼朝追討の院宣を要求する。
政子(小池栄子)をねぎらう頼朝に「男子が欲しい」という政子。そこへ京都進撃を主張する、頼朝の叔父「新宮十郎」行家(杉本哲太)が訪ねてくる。頼朝は行家を追い返すが、頼朝の下風に立ちたくない行家はなおも、他の兄弟たちに持論を説く。同調する者が一人もいないと分かって、行家は濃尾方面に単独で出撃する。義円が目障りな義経は、義円が行家への義理で悩んでいることを知った上で、行家に同行するよう、義円を唆す。
義円は思いを記した頼朝宛ての手紙を義経に託して、鎌倉を発つが、義経はその手紙を破り捨ててしまう。後の腰越状を思わせるような展開だ。
義円が行家とともに鎌倉を発った理由(義経の、許されざる嘘)は、一部始終を見ていた梶原景時(中村獅童)によって発覚する。後の、義経と景時の対立を予感させる展開だ。もっと心を磨いてくれ、と頼朝は義経を叱責し、義円を呼び返そうとするが、時すでに遅く、予告編にあったとおり、義円は墨俣川の合戦で戦死する。
その年の暮、政子が懐妊し、先に捕らえられ、三浦に預けられていた、伊東祐親(浅野和之)・祐清(竹財輝之助)の父子が恩赦となる。しかし吉凶を占う全成は男児を得たいのであれば、千鶴を殺させた祐親を恩赦にすべきではないと頼朝に進言し、頼朝も翻意する。頼朝はいったん恩赦を口にした手前、前言撤回するわけにもいかず、ことを隠密理に処理するよう、景時に指示する。景時は、祐親の雑色の善児(梶原善)が宗時(片岡愛之助)を殺害したことを知り、汚れ仕事をさせるにはうってつけだと判断したのだろう。善児は主人である祐親父子を自害に見せかけ、殺害する。
祐親父子が自害したと聞かされた義時は、祐親が自害するはずないと思い、頼朝の関与(指示)を疑う。義時は憤りを顕にして、頼朝を非難した。
全成は生まれてくる子(頼家)の未来を占い、動揺する。千鶴殺害犯(善児)がまだ生きており、千鶴が成仏できないため、生まれてくる子は短命だと占いが告げていたからである。
■第12回(亀の前事件)の予習29
序盤の敵役だった清盛、景親、祐親らが舞台を去り、今後の敵は義仲、宗盛、義経となりそうだ。
次回はタイトルにあるとおり、亀の前(江口のりこ)をめぐるバトルが勃発。北条ファミリーを大激震が襲うことになりそうだ。政子のやきもちを歴史に刻みつけた有名な騒動だが、三谷幸喜がこれをどう料理するか。亀の前との浮気に激怒した政子は、りくの兄・牧宗親(山崎一)に命じて、亀の前を預かる伏見広綱邸を破却させる。これを聞いた頼朝も、面子を潰されたと、激しく怒り、宗親を辱める。すると、今度はりくの旦那の時政がへそを曲げ、伊豆に帰ってしまう始末。北条ファミリーを巻き込んで、頼朝vs政子の代理戦争の様相を呈してくるわけだが、江間郷をもらって、「江間小四郎」を名乗っていた義時は、このとき、父・時政には同調せず、鎌倉に残る。それを「さすがは小四郎よ」と感心した頼朝が義時を褒めるというお話。三谷バージョンでは、どんなお話になっているだろうか。
※()内はキャスト。敬称略
■ストーリー予想
【予習12】第一部 第二章 源平の争乱 編(鎌倉殿の13人:2022大河
■配役(敬称略)
〇義時と頼朝・政子夫妻をめぐる人びと 主人公・義時との関係
源頼朝(34):大泉洋 義兄
北条政子(24):小池栄子 実姉
「江間小四郎」義時(18):小栗旬 (本人)
北条「四郎」時政(43):坂東彌十郎 実父
りく(-):宮沢りえ 継母(牧の方)
実衣(-):宮澤エマ 実妹(阿波局)
阿野全成(28):新納慎也 義兄
牧「三郎」宗親(-):山崎一 ※りくの兄
〇頼朝の血縁者たち
「蒲冠者」源範頼(-):迫田孝也
義円(26):成河
源「九郎」義経(22):菅田将暉
「新宮十郎」行家(-):杉本哲太
〇三浦党の人々
三浦「次郎⇒介」義澄(54):佐藤B作
三浦「平六」義村(-):山本耕史
佐原「十郎」義連(-):●
和田「小太郎」義盛(34):横田栄司
岡崎「四郎」義実(69):たかお鷹
〇御家人たち
安達「藤九郎」盛長(46):野添義弘
梶原「平三」景時(-):中村獅童
梶原「源太」景季(19);●
畠山「次郎」重忠(17):中川大志
土肥「次郎」実平(-):阿南健治
仁田「四郎」忠常(14):高岸宏行(ティモンディ)
「千葉介」常胤(63):岡本信人
「上総介」広常(-);佐藤浩市
足立「右馬允」遠元(-):大野泰広
八田「四郎」知家(-):市原隼人
河越「太郎」重頼(-):●
江戸「太郎」重長(-):●
〇平家方の人々
平「相国」清盛(63):松平健
平宗盛(34):小泉孝太郎
伊東「次郎」祐親(-):浅野和之
伊東「九郎」祐清(-):竹財輝之助
善児(-):梶原善 ※祐親の家来
○その他の人びと
後白河法皇(54);西田敏行
丹後局(-):鈴木京香
平知康(-):矢柴俊博
八重(-):新垣結衣
亀前(-):江口のりこ ※頼朝の愛妾
文覚(42):市川猿之助
※()内は頼朝挙兵(治承四年)時の年齢
※「」内は通称等。●印はキャスト未定(または不明)