サンライズひがしの道の駅から45分程走って
道の駅やんばるパイナップルの丘 安波(あは) へやってきました。
沖縄本島北部の “やんばる” は、国頭村(くにがみそん)、大宜味村(おおぎみそん)、東村(ひがしそん)の3村にまたがるエリアです。
そのやんばるの東側(太平洋側)を走る県道70号は交通量が極端に少なく、たまに対向車とすれ違う程度で、信号機は一切なく、原生林やパイナップル畑の中をひたすら走ります。
カーブやアップダウンは多いですが、きちんと舗装されていて走りやすい道路です。
そして頻繁に目にする看板は 「ヤンバルクイナの飛び出しへの注意!」です。
”ヤンバルクイナ” は日本で唯一、飛べない鳥です。
全長は35cmほどで、沖縄のやんばる地方のみに生息する固有種です。
体重に較べて翼の面積が小さく、動かす筋肉も弱いために飛べず、道路を走って横断します。
その為に事故に遭うことも多く、2021年には34件の事故で27羽が亡くなっています。
この道の駅がオープンしたのは今年(2022年)3月30日です。
当然ナビにも登録が無く、更には道の駅の標識も無かったので一度通り過ぎてしまいました。
住所でナビを設定していても違うところに行ってしまうので注意が必要です。
道の駅全体の案内図が書かれていましたが、かなり広い施設のようです。
もう少しシンプルに書かれた施設紹介をご覧いただきましょう。
※道の駅HPより案内図の画像を借用。
ご覧のようにAからDまで4つの施設で構成されています。
A 本体棟:食事・おみやげ・展望台(屋上)
B 交流棟:コワーキングスペース・木工房・やんばるの丘ブランコ(屋上)
C 観察棟:リラックススペース
D 芝生広場:グランテントゾーン
では、本体棟にまず行ってみることにします。
これが本体棟の建物です。
右上に一段高くなった場所がありますが、これが展望台です。
ここがどんな場所にあるか知って頂くために、最初にご紹介したいと思います。
正に、原生林の真っただ中、というのがお分かりかと思います。
やんばるの森は2016年9月に「やんばる国立公園」になり、2021年7月に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」としてユネスコ世界自然遺産に登録されました。
やんばるは ”東洋のガラパゴス” とも呼ばれ、多種多様な動植物が生息します。
先ほどご紹介した 「ヤンバルクイナ」や「ノグチゲラ」「イシカワガエル」「ヤンバルテナガコガネ」といったここだけの固有種が、この深い原生林の中で生息をしているのだと思います。
目を転じると見えてくるこれらの施設は、先ほど紹介した 「D 芝生広場」にあるグランピングの建物です。
やんばる原生林の中でのキャンプ、一度は経験してみたいものです。
でも残念ながら、これらテントサイトについては、コロナ禍の影響で正式オープンが少し遅れているのだそうです。
さて、周囲をご紹介したところで、本体棟の中に入ってみましょう。
ここは土産物販売や食事のほか、情報コーナーも兼ねており、沖縄文化を象徴する ”三線” なども展示されていました。
販売されている土産物の量はそれほど多くないですが、ここでしか買えないものが多く、私たちは好物の ”豆腐よう” をはじめ、いくつかを買い求めました。
本体棟を裏口から出ると、”B 交流棟” があります。
これが交流棟の建物です。
ここには ”コワーキングスペース” や ”木工房” があります。
入口を入るとご覧のような休憩スペースです。
左奥が木工房の部屋で、国頭村の木材を使った木工教室があるのですが、この日は開催されていませんでした。
右奥に今はやりの ”コワーキングスペース” があります。
”コワーキングスペース” というのは、事務所スペース、会議室、打合せスペースを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを言います。
コロナ禍でテレワークが一般化した現在では特に脚光を浴びていますね!
ちなみにここの使用料は1日1000円で、メンバーシップであれば個人会員で1ヶ月1万円で利用できるそうです。
もう一つ、この交流棟で愉しみにしていたことがあります。
この棟の屋上に、”やんばるの丘ブランコ” があるのです。
早速行ってみようと思ったら、こんなものが・・・・。
屋上へ上がる階段はこの先にあり、そこへ入るのは有料でした!( ゚Д゚)
ヤンバルの丘ブランコや、この先の ”C 観察棟” へ行くには大人300円が必要です。
300円が惜しいわけではありませんが、本体棟でリストバンドを購入するなど面倒だし、それほどゆっくりもできないので、外から眺めることにしました。
本体棟の展望台から見下ろしたブランコがこちらです。
やんばるの原生林に向かってこのでっかいブランコを漕ぐのは快感だと思います。
今振り返ってみると、少しくらい時間がかかっても、お金を払って観察棟も含めて入ってみるべきだったと後悔しています。(^^;)
次は沖縄本島の最北端、辺戸岬に向かいます。