9/15(木)から2泊3日で中国地方を回ってきました。
今回はまだ訪問していない新しい道の駅5カ所を巡るのが目的ですが、途中いくつかの既存の道の駅と観光を加えました。
その最初に訪問したのは観光で、世界文化遺産の
石見銀山(いわみぎんざん) です。
石見銀山は "島根県太田市” にあります。
なぜ予定に加えたかというと、最初の道の駅 ”ごいせ仁摩” へのルート上にあり、わずか8km程しか離れていなかったからです。
石見銀山と言っても実は内容をよく知らなかったのでとりあえず 「石見銀山世界遺産センター」なるものを目指しました。
これがその 「石見銀山世界遺産センター」です。
私の福岡県の自宅から九州自動車道、中国自動車道、浜田自動車道と乗り継ぎ、”瑞穂IC” で下りて一般道を約50分、全行程6時間かかって到着しました。
ざっくりとした周辺の地図を描くと、このようになります。
平成19年(2007年)7月に世界文化遺産に登録された 「石見銀山遺跡とその文化的景観」は14の資産で構成され、それは次の4つのエリアに分類されます。
①大森町並みエリア
②銀鉱山エリア
③港と港町エリア
④街道・山城エリア
この全部のエリアを合わせると529ヘクタールもの広大な広さになりますが、この場所にはこの中の①大森町並みエリア と ②銀鉱山エリア があります。
ここに来て初めて知った事は、この2つのエリアを巡るのに車は使えず、"パーク&ライド方式” といってエリア内を巡回するバスに乗るか、レンタサイクルを借りるしかないことです。
私たちの旅は道の駅巡りが主目的であり、ここで時間はかけられないのでこの世界遺産センターの観光のみで済ますことにしました。(^^;)
先ほどの ”パーク&ライド方式” もこの世界遺産センターが起点であり、ここの駐車場に停めて巡回バスに乗ることになります。
館内は、次のようになっています。
入場料310円を払い、受付横の1番から中に入ります。
展示品については、一部【撮影禁止】のものを除き、自由に写真が撮れます。
最初に目についたのが次の写真です。
これは毛利元就が朝廷に献上したという1,100枚の丁銀ですが、勿論レプリカです。(^^;)
正式には「御取納丁銀」と言うそうですが、正親町天皇の即位料として献上したもので、1枚あたりが43匁(160g)となり、全部で48貫目(約180kg)あるそうです。
興味半分で現在の銀の値段を調べたら、1kgで約14万円でした。
ということは180kgで2520万円程になりますね!
石見銀山は室町時代の1527年に九州博多の商人「神谷寿禎(かみやじゅてい)」によって発見されました。
当初守護大名であった大内氏が博多商人と結んで中国との貿易を独占的に行っていましたが、「石見銀山を奪取せよ!!」の合言葉で戦国大名の争いが続き、尼子氏、毛利氏と支配者が変わり、関ヶ原の戦いのあと、徳川幕府の手に移りました。
徳川政権では大久保長安が初代の石見銀山奉行に就任し、採掘量を劇的に増やします。
そして大正12年(1923年)の休山まで約400年にわたって採掘されてきた、日本を代表する鉱山遺跡なのです。
鉱山町を再現したジオラマや、採掘した銀鉱石から銀を取り出す精錬法などの模型や映像での解説などがありました。
銀を採掘した坑道を 「間歩(まぶ)」と言います。
石見銀山には無数の間歩がありますが、その中の最大級のものが ”大久保間歩” です。
この世界遺産センターの中にもそれを再現した施設がありますが、「大久保間歩 一般公開限定ツアー」 というのがあるのだそうです。
そこには高さ20m、奥行き30m、横幅15mの巨大空間があるそうです。
今回私たちは石見銀山のほんのさわりの部分しか見ていませんが、本格的に見学するなら丸一日は必要だろうと思います。
最後の写真は建物の横にあったものですが、何なのかよくわかりません!(;^ω^)