2か所目に向かった先は、
道の駅四季の郷公園 で、和歌山市内にあります。
最初に訪問した奈良県天理市からは、今来た高速をそのまま戻り、フェリーが到着した泉大津を通り越して南下し、和歌山市内までやってきました。
距離がちょうど100km、1時間半以上かかりました。
ここは元々1991年に開業した和歌山市の農業公園だったのですが、老朽化したためその一部をリニューアルし、2020年7月に道の駅として再出発しました。
更に今年(2022年)すべての工事が完成し、4月2日にグランドオープンしたばかりです。
全体の広さが25.5haあります。
東京ドームの広さが4.7haですから、その約5倍半ということになりますね。
この図が、四季の郷公園の全体です。
ですが、この日は雨!
途中、結構激しい雨にも遭ったのであまり動き回れず、実際に私たちが見て回ったのはこの内の右端のほんの一部分です。
そのところだけを拡大しましょう。
最初にお見せした看板のある写真は、この図の『D』木の庭の場所です。
ここが公園のエントランスになります。
このエントランスで最初に目につくのが、このシンボルツリーです。
これは 『石抱きのアコウの木』と呼ばれます。
アコウの木というのは紀伊半島や九州、南西諸島など温暖な地方に自生します。
アコウの種は実を食べた鳥によって運ばれ、宿主となる樹木の幹の表面や岩に落ちて発芽し、やがてその苗は根を伸ばして宿主を覆うように育つため、別名『絞め殺しの木』と呼ばれます。
このシンボルツリーをプロデュースしたのが “西畠清順(にしはたせいじゅん)氏” です。
世界各地を回って様々な植物を収集するプラントハンターとして超有名ですね!
“FOOD HUNTER PARK” というのは公園を管理運営を行っている事業者の名前であり、この公園自体の愛称にもなっています。
この運営組織は正式には 『有限責任事業組合 FOOD HUNTER PARK』と言いますが、設計、デザイン、建設、広告、旅行、食品など様々な事業分野の9社の会社で構成されています。
これにより組合が計画から運営まで一貫して関与する仕組みです。
この公園ではいたるところで “Be Wild” という言葉を目にします。
これは “野生を楽しもう” という意味ですが、この四季の郷公園の合言葉となっています。
ちょうどこの写真を撮っていた時に、突然雨が激しくなりました。
とりあえず一番近くにあった 『B』水の市場 へ飛び込みました。
雨が小降りになるまで、しばらくここで土産の物色です!
和歌山の特産である梅や、有田みかんを使った加工品などが並びます。
オリジナルな商品が多く、見ていて飽きません。
ここには道の駅のスタンプなどは無かったのですが、この案内を見つけました。
少し小降りになったので、傘をさして隣の 『A』火の食堂 へ行ってみます。
お気づきだと思いますが、この公園ではそれぞれの施設に面白いネーミングがされています。
既に紹介した「木の庭」「水の市場」「火の食堂」の他にも「炎の囲炉裏」「土の農園」などがあります。
情報コーナーもこの火の食堂の一角にあるのですが、入り口を入ると店員さんからさっとメニューを渡されたので、ここで食事の予定が無い私たちはちょっと気まずい思いをしました。
元々農業公園の時代からあった建物だそうですが、その木造の佇まいを活かしてリノベーションしたのだそうです。
中央の大木や大きなダイニングテーブルがアクセントになっているようです。
ここもネーミングが洒落ていて、食堂が 『炊所(かしぎしょ)』カフェが『焙所(あぶりしょ)』ベーカリーが『焼所(くべじょ)』と名付けられています。
この写真が先ほどの “火の食堂” の建物です。
そのすぐ右手の広場には、キャンプ場のようなテントが張られています。
ここが 『C』炎の囲炉裏 であり、バーベキューコーナーです。
木々に囲まれた広場の中心には直径約3mの大きな石の囲炉裏があります。
スペースや料理、備品など様々なBBQメニューが用意されています。
グランドオープンしたのが今年の4月2日だと先程お話しましたが、その翌日3日には、日本テレビ系の『世界の果てまでイッテQ!』で取り上げられ、温泉同好会のメンバーがここでBBQを楽しんだそうです。
さて、最初にお伝えしたように本当は見て回る個所がたくさん残っています。
例えば、
・四季さい館
・四季の広場
・つき山の遊び場
・花のすべり台
・ドックパーク
・見晴らしの丘
・バラの温室
多分、半日以上いないと見て回れないと思います。
でも、雨は降り続くし、次の四国に渡るフェリーの時間もあるので断念することに!
雨の中を和歌山港を目指しました。