いよいよこの旅の最終回となりました。
道の駅おながわ が最後に訪問した道の駅です。
道の駅おながわも前回訪問した道の駅硯上の里おがつと同じく、2021年4月にオープンしました。
地図上ではすぐ近くに2つの道の駅がほぼ同時に誕生したように思えたのですが、実際に走ってみると海岸線沿いの曲がりくねった山道を22kmほど辿るので、30分以上かかってしまいました。
“宮城県女川(おながわ)町” は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた町の一つです。
震度6弱の地震と、高さ14.8mの津波でこの町の一般的な家屋の約9割に当たる3934棟が被災し、その内2924棟は全壊でした。
当時の全人口10,014人の中から数多くの犠牲もでました。
震災から10年以上が経過し、町の景色は大きく変わろうとしており、その復興の象徴の一つがこの道の駅と言えると思います。
これが道の駅全体の案内図であり、「エリア型道の駅」 と言えます。
新しく建て替わった “JR女川駅” から海に向かって歩行者専用の “レンガみち” が通り、その両側には様々な業種の店舗が並んでおり、これを “シーパルピア女川” と呼びます。
更に、道の駅の本体ともいえる ”地元市場ハマテラス” があり、これに “まちなか交流館” や ”たびの情報館ぷらっと” などが一体となったエリアです。
といっても、今回私が訪問したのは地元市場ハマテラスだけです。
朝から降る続く雨で周辺の様子が分からず、恥ずかしながら施設全体に気が付かなかったのです。
“レンガみち” の案内図があったのでお借りしました。
このレンガみちは、万一の時に高台に逃れる避難路も兼ねているのだそうです。
案内図の右下が道の駅の本体である “ハマテラス” で、中はいくつものテナントの集合体です。
図の中に “イベント広場” と書いてあるのが次の2枚の写真です。
この日はテーブルの上にも水溜りができていました。
中の写真を次に見て頂きましょう。
ハマテラスは 「海」 を基本コンセプトとしたテナント型観光物産施設です。
ですから女川の新鮮な海の幸を堪能できる海産物の店舗が大半です。
震災のころ、私も “女川(おながわ)” の地名はテレビで繰り返し聞いた記憶があります。
ここには 「東北電力女川原子力発電所」 があり、福島と並んで一時は心配されましたが、これが無事だったことが不幸中の幸いと言えるのではないかと思います。
今回の5日間の旅で、たくさんの 「被災地の今」 を見てきました。
震災の翌年にこの地を訪れた時のショックは今も強く心に残っていますが、10年を過ぎた今、東北地方は着実に復興に向かっていると思います。
でも、未だに帰還できない方がたくさん残っておられるのも事実であり、道半ば、と言えるかと思います。
最終日は3カ所ともかなりの雨脚のために満足なレポートができず心残りでした。
このあと一路仙台空港を目指し、1時間40分ほどかかって到着!
無事に福岡へ戻りました。
※本日走ったルート(googleタイムラインによる自動記録)
この日の走行距離は239km(累計:1613km)