コロナ禍で新規の道の駅巡りが中断していますので、過去の旅で出会った美しい日本の風景を日本列島の北端から順番に紹介しています。
今回は日本最後の清流とも呼ばれる
四万十川(しまんとがわ) のご紹介です。
“四万十川” は高知県西部を流れる一級河川で、全長196km、四国で最長の川です。
本流に大規模なダムが建設されていないことから “日本最後の清流” と呼ばれています。
今回写真がないのですが、欄干が無く大雨の時は川に沈む ”沈下橋” が多いことでも有名です。
流域にはいくつかの道の駅がありますが、今回はそのうちの2つ、“四万十とおわ” と “四万十大正” のそばを流れる四万十川を紹介します。
最初にご紹介したこれらの写真は、四万十とおわの道の駅のすぐ裏手を流れる四万十川です。
四万十川は 「名水百選」 「日本の秘境百選」 に選ばれているほか、柿田川(静岡県)、長良川(岐阜県)と並ぶ 「日本三大清流」 のひとつです。
しかし残念ながら現実の水質検査では、同じ四国を流れる “仁淀川” の方がきれいなのだそうです。
ここ “旧十和村” では4月下旬から5月上旬にかけて四万十川に数百匹の鯉のぼりが飾られます。
この “鯉のぼりの川渡し” は今では全国各地で見かけますが、ここは昭和49年(1974年)から行っており、「鯉のぼり川渡しの発祥の地」 を名乗っています。
九州では熊本県小国町にある “杖立温泉” の鯉のぼりが有名ですが、ここは約40年前からだそうなので、やはり旧十和町の方が古いようです。
さて次は “四万十大正” です。
この写真は道の駅ですが、このすぐ裏手に四万十川が流れており、先ほどの四万十とおわよりも上流になります。
道の駅のすぐ横を “日本三大酷道” のひとつ 「国道439号(よさく)」 が走っており十分秘境です。(^_^;)
道の駅からは長い階段を下りなければなりませんが、先ほどの四万十川より浅いことが分かりますね!
この四万十大正には、四万十川の他にもう一つ、見どころがあります。
それは道の駅から歩いて5分ほどの “轟公園” の中にあります。
それがこの “石の風車” です。
この日はわずかに風を感じる程度だったのですが、ちゃんと石でできた羽根が回転していました。
出合った人の話によると、この回転軸に組み込まれているベアリングが凄いのだそうです。
回転軸のアップ写真を撮ってきましたが、すごい技術なのでしょうね!
話が逸れましたが、四万十川の “日本最後の清流” の名前に恥じないように水質面でも一番を取り戻して欲しいものだと思います。
■最寄りの道の駅
・道の駅四万十とおわ(高知県)
・道の駅四万十大正(高知県)