旅で出会った日本の風景【16】厳美渓(岩手県) | 全国の“道の駅”完全制覇の夢!

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全国の道の駅巡りをしています。
2006年12月に旅をスタートし、7年半を費やして一応全国制覇を達成しました。

でも、その後に新しい道の駅が次々に誕生し、全国1221カ所に達しています。
私が走破したのはその内の1204カ所ですから、まだまだ旅は続きます。

コロナ禍で新規の道の駅巡りが中断していますので、過去の旅で出会った美しい日本の風景を日本列島の北端から順番に紹介しています。

次は岩手県の南西部に位置する
厳美渓(げんびけい) です。

 

 

“厳美渓” は岩手県一関市にあり、磐井川(いわいがわ)中流の渓谷です。

 

国道342号厳美バイパス沿いに “道の駅厳美渓” があり、そこから歩いて5分もかかりません。

ですから “渓谷” とはいえ、市街地の非常に交通の便の良いところにあります。

 

 

 

磐井川は北上川支流の一級河川で、二百名山のひとつ “栗駒山(標高1626m)” を水源とします。

 

その栗駒山の噴火によって堆積した凝灰岩が磐井川の急流によって浸食され、奇岩、瀑布、深淵として約2kmにわたって形成されたのがこの厳美渓です。

 

古くからの景勝地として知られ、一帯を治めた伊達政宗も松島と並ぶ二大景勝地として賛美しています。

1927年(昭和2年)に “国の名勝及び天然記念物” に指定されました。

 

この地図の右上に道の駅厳美渓があります。

また、平泉の中尊寺まで約10kmの距離です。

 

渓谷に沿って遊歩道が整備されており、30分コース、70分コースなどで周遊ができます。

私も少しだけ歩いてみました。

 

遊歩道のところどころで激流を覗き込むことができます。

 

 

 

 

 

この厳美渓でもうひとつ有名なのが、“空飛ぶだんご” です。

これは渓谷の中心部、岩盤のうえに作られた休憩所にあります。

 

 

 

この東屋から、対岸の建物に向かってワイヤーが伸びているのが見えるでしょうか?

下の写真には、ワイヤーの途中に “籠” が下がっているのが分かりますね!

 

対岸の建物が “かっこう屋” というだんご屋さんで、籠にお金を入れ合図の板をたたくと、対岸のお店がワイヤーを引っ張ってお金を受け取り、団子とお茶が戻ってくる仕組みです!

 

これを考え出したのは、創業明治11年の初代店主 「千葉酉吉」 です。

 

空飛ぶ団子は正確には “郭公(かっこう)だんご” といいますが、その由来は千葉酉吉がかっこうの物まねが上手だったことや、団子が空を “滑降” することなどの諸説があります。



■最寄りの道の駅
・道の駅厳美渓(徒歩5分)

 

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