1週間前の土曜日に、山口県の道の駅3カ所を回ってきました。
最初にご紹介するのは、今年(2014年)5月17日にオープンしたばかりの
道の駅ソレーネ周南 です。
ここは山口県の東南部、“周南市” にあります。
私のところからは日帰り圏内の新規店なので、ずっと気になっていたものです。
福岡からだと九州自動車道から関門海峡を渡って中国自動車道に入り、山口ジャンクションで山陽自動車道に進路を取ります。
そして “徳山西IC” を下りるとすぐの国道2号沿線にあります。
我が家からは3時間の道のりでした。
周南市は北部を中国山地、南部は瀬戸内海に挟まれた地域で、人口は約15万人、面積、人口とも山口県内の第4位になります。
周辺の光市、下松市とともに “周南広域都市圏” を構成しあわせて25万人の商圏があります。
その周南市に今年5月、JA周南、山口県漁協、徳山商工会議所など11の地域団体の出資を受け、総工費19億円でこの道の駅はオープンしました。
“ソレーネ周南” の “ソレーネ” というのは山口県の方言で “それいいね!” を意味し、周南市民など427件の応募の中から選ばれた名前です。
道の駅の全体はご覧の通りです。
道の駅の一番の特徴は、ドーム型の屋根と、その下の屋根付き広場だろうと思います。
そしてその屋根付き広場を通り抜けた裏手には川が流れ、“親水公園” があります。
ここは階段で川縁まで下りてゆくことができ、子ども達は水遊びを楽しむことができます。
屋根付き広場では、この日は農産物だとか、花卉の苗などがたくさん並べられていました。
その値段の安いこと!
例えばハイビスカスの苗が、すべて “100円” なのです。
私は地元ホームセンターで500円前後で買ったのとほぼ同じサイズだったのでショックを受けました。(+_+)
情報コーナーでスタンプを押した後、“物販施設” に入ってみました。
ここには直営店4店舗とテナント4店舗が入っていて、それぞれ個性的な商品を販売しています。
例えば、一番奥にあった “BARる 長州ピンチョス” というお店はこんな具合です。
ここは 「ヨーロッパ居酒屋風バル」 といって道の駅への出店は全国初です。
並んでいる食品は、例えばウナギの寿司だとか、とにかく見たことにないようなものばかりでした。
でも、お値段もそれなりに、だったので買うのは躊躇しましたけど!(^^;)
このお隣にレストランがあります。
ただ、昼食の時間帯がいくつかに決まっているらしく、予約をしてその時間に行かなくてはなりません。
私たちは、お店でお弁当を買い、休憩所で食べることにしました。
これが “研修交流室” なのですが、この日は自由に中で休憩できるようになっており、皆さん思い思いにお弁当を買って食事をされています。
私が買った弁当は地元特産の “タコ” を使った “へたこ飯” です。
タコ飯の上に、タコのフライが乗っています。
地元ならではのお弁当で、とっても美味しかったです。(*^▽^*)
8月5日にテレビ東京系で放映された “ガイアの夜明け 【驚きの深化をとげる道の駅】” という番組で、この道の駅ソレーネ周南も取り上げられていました。
この時は、先日紹介した群馬県の、“川場田園プラザ” それに愛媛県の “よしうみいきいき館” そしてここソレーネ周南の3カ所が特に詳しく取材されていました。
この道の駅の駅長さんはリクルートのご出身です。
なんとレストランの調理もご自身でなされ、駅長として道の駅全体を取り仕切ってもおられます。
地元に密着し、地元に還元できる道の駅を目指し、まったく新しいことに次々に取り組んでおられます。
周南市には山間部の過疎地や瀬戸内海の離島も多いのですが、例えば山奥のおばあさんたちの組合でつくるお豆腐を仕入れて道の駅で販売し、逆に買い物に不便なおばあさんたちの為に、道の駅の新鮮な食材などを山奥に運んで販売する試みも始めておられます。
離島のお年寄りの生きがい造りの為に、おじいさん達が育てたトマトを道の駅で自分で値段をつけて販売し、作る喜び、売る喜びを実感させる取り組みもなさっています。
これからの道の駅のあり方を示す、モデルケースになることと思います。