初日最後の目的地である
道の駅那須与一の郷(なすのよいちのさと) へやってきました。
ここは駐車台数が普通車153台、大型車10台分もあり、規模の大きな道の駅です。
所在地は、“栃木県大田原市” になります。
この、大きな “扇” の看板がシンボルです。
“那須与一” は 『平家物語』 に登場する平安時代末期の武将で、源義経に仕えた弓の名手です。
屋島の合戦が始まる直前に、敵方の平家は揺れる船の上に “扇” の的を立て、これを射てみよ、と挑発します。
那須与一はこれを見事に射抜き、“扇の的” の伝説として今日まで語り継がれているのです。
道の駅の建物の “屋根の形” に気が付かれましたか?
那須与一に因んで、全部 “扇” の形をしているのです。
道の駅全体の配置図はご覧のとおりで、扇の形が互い違いに並んでいて面白いですね!
道の駅のもう一つのシンボルがこちらで、もちろん “那須与一” その人です。
これは道の駅のもうひとつの配置図ですが、那須与一の像と道の駅の建物の間には、大きな “調整池” があります。
お天気が悪いので写りが良くないですが、調整池の真ん中の橋を通って道の駅に向かいます。
左の方から、“那須与一伝承館” “多目的ホール” “竹のギャラリー” と並びます。
“与一伝承館” では、屋島の合戦で那須与一が扇の的を射抜いたエピソードを、 映像とからくり人形により再現されています。
“竹のギャラリー” は、竹材を使った芸術を紹介するもので、人間国宝の勝城蒼鳳氏や故八木澤啓造氏の作品などが展示されているそうです。
そして、“レストラン館” “農産物直売館” “物産館” と続きます。
私たちは物産館で、湯葉を使った土産を買いました。
一番右手の建物が “情報館” で、道の駅スタンプはここに置いてありました。
那須与一の扇の的の話の続きです。
見事に的を射抜いたことに感動した敵方の平家の武将が、それを讃えるために鎧もつけずに船上で、舞いを踊りだしました。
いわば敵ながらあっぱれ、という賞賛の舞いで武士道にも通じるものなのですが、それを理解できない義経は、那須与一に命じてこれもまた射抜き、殺してしまいます。
これを契機に屋島の合戦の火ぶたが切られるのですが、折角の美談が汚されたような残念な思いが残ります。