【このテーマの記事は、学術誌や学会等で発表した内容の宣伝です。】
現在、撮影位置高精度測位型UAV(Phantom 4 RTKなど、撮影位置を数cm以下の誤差で測位できるドローン)を使い、標定点を省略した写真測量が注目を集めており、その精度を検証するための現地実験が、国内外で数多く行われています。
この記事にも書きましたが、精度の出やすい条件下では高精度になって当たり前ですので、
標定点レスUAV写真測量の適用範囲を明らかにするためには、
誤差の出やすい難しい条件下(ハードモード)での実証実験の蓄積が望まれます。
広い水面を有する河川などもハードモードの例ですが、陸上でも、視野に対して対象領域が広いまたは長い、あるいは風に揺れる植生が多いと、ハードモードになります。
そこでこのたび、写真測量を含む測量を専門の1つとされる株式会社GEOソリューションズさんと共同で、道路沿いの細長い対象領域を設定した実証実験を行いました。検証点の測量はRTK-GNSS測量ではなく、トータルステーションで精密に行いました。
膨大なデータが得られ、鋭意解析中ではありますが、現時点での解析の成果を、
日本写真測量学会の2019年度秋季学術講演会 (11月7日、広島市)にて共同発表しました。
タイトルは、
「RTK測位付きUAV空撮に基づくSfM ~山口町船坂地区における実証実験~」
です。ご参考として、講演論文をこちらに、ノート付きのスライドPDFをこちら(191213 アニメーションの重なりで見えなかった部分を見えるように改善)に載せています
(ノートは公開用に作ったものではないため、不完全です)。
【200501追記】 本実験の解析は、より多様な条件で継続中で、いずれ再度発表予定です。
書誌情報:
浦川貴季,高田雅也, 加賀谷仁秀, 春名正基, 神野有生,RTK測位付きUAV空撮に基づくSfM ~山口町船坂地区における実証実験~,日本写真測量学会2019年度秋季学術講演会, 2019.