7月1日に田中絢也さんを講師にお迎えし、「戦略的コミュニケーションを学び、社会・団体を引っ張る人材になろう」と銘打って、イベントを行いました。

「人を巻き込み、動かすためには人に共感してもらう必要があり、その為には、対象やゴールを明確にし、時としては論理的に話をする必要がある」


とおっしゃる絢也さんのお言葉のもと、当日は様々な団体や分野で、人を巻き込み、引っ張っていく立場にある方々にお集まりいただきました。
全体は
1イントロ
2アイスブレイク
3グループワーク
4全体のワーク
5グループワーク
6振り返り

という流れで、どのコンテンツも充実し、議論も白熱し、あっという間の4時間半でした(^^)

以下では内容の詳細を私の感想を交えつつ、報告したいと思います♪

1イントロ
イベントが始まり、まず絢也さんが言われたのは

「みなさんの名札は相手に伝えたい情報がきちんと伝えられる、見やすいものとなっていますか?」

ということでした。受付時に、みなさんに名前・あだ名・所属団体/職業・夏やりたいことをかいた名札の作成をお願いしていたのですが、私自身、特に考えることなく作成していました。

“こんなところから戦略的コミュニケーションは始まっていたのか…”と、戦略的コミュニケ―ションに必要な思考力・視点が自分にないことに気付く一方で、“多くを学べるイベントになりそうだ”と改めてイベントへの期待が高まりました。

2アイスブレイク
他の参加者に自分の第一印象とマッチする動物を決めてもらい、それを「はい」か「いいえ」で答えられる様々な質問を自分以外の参加者にすることで、自分の動物を当てるというゲームをしました。
答えを導くために、「どんな質問をしようか」を考えたり、質問相手の反応から答え以外の情報を得たりと、とても頭を使いました。(ちなみに一番早く正解した方の答えは「アルパカ」です笑)
思考プロセス・論理性が重要なゲームで、非常に盛り上がり、大学生・社会人を対象に行うものとしてはとてもおすすめでした!

3グループワーク
グループワークに入る前に、自己紹介も兼ね、「何を学び、何をするためにイベントに参加するのか」を全員が発表しました。

様々な団体でリーダーの役割を担う方々だけあって、人を巻き込み、束ねるスキルを身に付けたい!という方が多く、みなさんの活動への熱い思いもうかがい知ることができました。

そしてグループに分かれ、先ほど発表した「やりたいこと」を実現するためにはどのようなことをすればいいかを、具体的なactorがわかるようにプレゼンし合い、グループで共有しました。どのグループも思いやアイデアを共有のために、お互いに質問し合い、意見交換をするなどとても盛り上がっていました。

4全体ワーク
先ほどのグループワークでのプレゼンのうちの一つ

「自分の母校で環境に関する講義をさせてもらうには?」
という問題(課題)へのアプローチを全体で取り上げ、掘り下げていきました!

「現状は?」「アクター(登場人物)は?」「どのような方法で?」…とひとつひとつ取り上げ、ブレストをし、時折してくださる絢也さんの指摘で、議論の内容が洗練されていくような印象を受けました。以下に絢也さんが指摘してくださったことをまとめておきます

1相手を知る
アクセスする相手の問題への決定権の範囲は?

2相手に合わせる
相手のできる範囲で自分の要求が満たされるように、自分の要求を調節できないのか? 
E.g.)授業時間をもらわずに、先生が授業内で少し言及するのでもよい(相手のできる範囲内に収める)
  環境分野で先生が教えたかったけど、教えられないことを教える(相手の要求に合わせる)

3相手との関係性への見方を変える(一方通行から協力関係へ)
相手を目的達成の障害と考えず、その目的より大きな目的を提示することで、相手を大きな目的達成のための協力者にできないのか?
Eg)実は今後、多くの学校で授業をする予定なので、その始まりとして授業を試させてほしい

4Why me? Why you?
相手にとって、「なぜ自分が頼まれているのか」「なぜこの人に頼まれているのか」が納得できるものになっているか?
Eg)生徒の先輩であり、同世代だから、私がここで授業をしたい/母校だから、あなたに頼んでいる

どの指摘も問題を考える上では大切ですね。私は特に、「Why me? Why you?」の視点が新しかったです!意外と考えられていないですが、人を巻き込むには重要なポイントですよね!

5グループワーク
全体でのワークを踏まえ、さっきのグループに分かれ、もう一度問題へのアプローチを考え直しました!さっき以上に深く考えることができ、議論も盛り上がり、どのグループも時間が足りなくなるほどでした笑

6振り返り
今日の学びを全体で発表し、共有しました。みなさんいろいろなことを学んでいて、この振り返りにおいても「あの人はこんなことを学んだのか」と、また新たな学びに気付くこともできました。まとめの言葉として絢也さんがおっしゃたことは、

戦略的コミュニケーションは、良好な人間関係のもとで、うまくいくもの
社会発信はマスを相手にしがちだが、マスを相手にするからこそ、ここのコミュニケーションを大事にしないと、結局誰一人にも伝わらない


ということでした。やはり相手への配慮のないところにはコミュニケーションは生まれません。人を巻き込むことは、良好な人間関係のもとで初めて成り立つものです。このイベントに参加して、結局は人と人との関係・つながりが大事だし、戦略的=相手の現状・気持ちを知る=相手への配慮なのでは?と感じました。

また「本日の学び」でも、ほとんどの方が言及されていましたが、私自身“Why me? Why you? ”の視点は、大きな学びとなりました。人を巻き込むためには、ほかならぬ“あなたと私”である必要性に、説得力がなければなりません。相手との関係が唯一無二のものであり、「あなたでなければ、私でなければいけない」という意識をもってもらえるように、関係を築いたり、コミュニケーションをしていくことが大事なのだということを学びました。
今後の活動においても、人間関係を大事にしたうえで、“why me? Why you?”の視点を忘れることなく、多くの人に伝え、巻き込んでいきたいです。参加してくださった方々も、本イベントの学びを今後の活動に生かしてくださればうれしいなと思います♪

以上、イベントの報告でした!最後まで読んでくださり、ありがとうございます(^^)
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⇒http://rrr.eco-2000.net/index.html
CONGO JUSTICE ×大津司郎 「アフリカを見つめ、日本を見つめ、自分を見つめる」というイベントにRRRメンバーで行って参りました。

まず初めにCONGO JUSTICEさんの作られた「Crisis in The Congo」という動画で
今コンゴで何が起こっているのかを会場全体で共有しました。
http://vimeo.com/29126909


その後、大津司郎さんのお話を伺いました。
大津司郎さんは百数十回もアフリカに渡って取材をしているフリージャーナリストの方で、
とてもお話が参考になったので、要点だけお伝えしたいと思います。

特に以下の三つが印象的でした。
1.アフリカから見る日本の危機
2.グローバル人材と言われているが、果たしてグローバル人材とは何なのか?
3.コンゴ民主共和国をはじめとしたアフリカで起こっている現実

すべて書いてしまうと長くなってしまうので、お話に会った中で各2,3つずつ具体例を紹介します。

1.アフリカから見る日本の危機
●世界の最前線で必要とされているのは言葉や留学ではない。
人間関係の構築力。コミュニケーション能力。
日本は島国。韓国は半島、大陸。
海外では争いで血が流れているから、ホントの意味での生き残る知恵を使っている。
日本はその機会が少ない。
だから日本人こそアフリカを含む世界中から、様々な知恵や教訓を学ぶべきだ。

●毎日250人が広州から中国とアフリカを中国人が往復している。
また、モロッコでは韓国のヒュンダイの独壇場。


2.グローバル人材と言われているが、果たしてグローバル人材とは何なのか?
●日本ではよくグローバル人材と言われているが、
 日本のグローバルはTOEICと留学。でも海外に行かなくない?

●ちまたに国際、グローバルという言葉が飛び交っている。
しかし、その受け皿がない。青年海外協力隊でさえ、社会的な力として何も使われていない。
※現在、東北の復興でその力が使われているようです。


3.コンゴ民主共和国をはじめとしたアフリカで起こっている現実
●コンゴでは、少なく見積もっても400、500、600万人の人が死んでいる。
このレアメタルの争奪戦等を映像としてメディアに持っていくと、
今のニュースではないと言われたそうです。
つまり全て自分で先行投資をしなければ取材が出来ません。
(メディアは視聴率がとれないから金を出せない)

●マレーシアからの留学生の発言。
マレーシアではやっていたのに日本ってアフリカのニュースをやっていない。
新聞でも、テレビでも世界ではコンゴの話は当たり前なのに、日本ではやっていない。

●日本はすぐ平和構築に行くけど、その前にリアル。
日本には平和構築はあるけど、紛争研究所はない。平和構築の手前のリアルがない。





10年前は、先進国としてアフリカを救わなければならないという考えであったが、
今はアフリカを見なければ日本の未来がないという状況に変わったのだと実感しました。





ちなみにCONGO JUSTICEさんは、紛争鉱物をはじめとしたコンゴ民主共和国の現状を伝える事を通し、
先進国から出来る協力の在り方を共に考え、実行していく場を作る活動をしている団体様です。
詳細:http://congojustice.com/


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■環境・健康への影響
 金属を取り出す方法はいろいろあり、場所や方法によってその環境や健康への影響は異なってきます。
1)一般的な家
 プリント基板から金属を取り出すために、家の中で燃やすことがよくあります。以前は室外でそういった作業を行っていたそうですが、国の目線もあり、室内で作業を行うようになったようです。その証拠が、町のいたるところにある煙突です。これはプリント基板を燃やしたときにでるガスを空中に逃がすためのもので、家の構造からしてe-wasteの処理に向いたものになっています。
 例えば気化した鉛を吸えば鉛中毒になります。どれほどの健康被害が出ているかは、以前このブログで紹介したページですが分かりやすく書かれているので再度紹介します。
http://www.recordchina.co.jp/group/g30433.html


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2)汚染の激しい場所①
金を取り出す方法はいろいろありますが、時としてe-wasteを燃やしたり、王水(強力な酸)で溶かして金などを取り出します。もし、e-wasteを燃やせば中に含まれている有害な金属が気化して人体に重大な健康被害を与えます。さすがにそれはまずいことであると分かっているのでしょう。布で覆われた場所もありました。その近くには川があるのですが、重金属の影響で竹が生えなくなっていました。

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3)汚染の激しい場所②
 違法なところはそれだけ健康への影響と危険性が増します。案内してくださっている方にマスクを手渡され荷物を全て置いた上で、車が一台通るのがやっとな道を歩きました。数分歩くと、何故か黒や不自然な茶色をした土壌が現れます。これは捨てられた酸による影響だそうです。また進むと今度はプリント基板を燃やしたあとがあり、その先には広い空間が広がっていました。そこはかつてe-wasteを燃やしていた現場だそうです。もう雰囲気からして何か違います。そこにあるもの全てが汚染されているような感じです。私たちはもっと奥に煙がたっているのを確認しており、そこでe-wasteが燃やされているのは確実と考え、先へ進むかと話しました。そこで、行ってみようということになりましたが、すぐに断念しました。なぜなら、臭いが信じられないほどきついからです。他の場所も十分ひどかったがここはけた違いです。この後、案内してくださっている方が言った一言がそれを物語っていると思います。
”How do they live here?”

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