恒例のやつです。
今年も、すきなものは永遠にふえる。
10.『Songs as Letters』/Superfriends
なんでか懐かしいきもちになる1枚。
車、もいいけど、自転車かな!
9.『擦り切れても骨になるまで』/Paris on the City!
だいたいの《僕》がちょっとダメなやつで女々しくて、すごく遠くから、がんばれよー、って言う距離感でいたい。それでいて、こういうやつはだいたい羨ましいんだ。
なんだかんだ聴いちゃうもん。褒めてる。
8.『大都会-EP』/アロワナレコード
EPってちょうどよいな、って思うことが結構あるんですよ。見せたい世界をキュッとしてくれる。
跡を引く、もやのかかった、雨あがりの夜みたいな組み合わせ。
歌詞のつけ方が非常に、なんていうか、興味深い。句読点が多いのはわたしといっしょだ。
7.『はためき』/odol
昨年も彼らの音をとても聴いていたけど、今年もお世話になりました。
清涼感のある音の中、言葉がさらっと流れていくのではなく、プツプツ、トントン、と置いていくところが、穏やかになれるひみつかな。
6.『アンチ・フリーズ』/日食なつこ
アルバム名に込められた通り、前作「永久凍土」を自ら溶かしに行っているさまが、結果的に世の中の雰囲気と合致したような。
「音楽のすゝめ」で終わることに運命すら感じてしまう。
オラオラしてる彼女が印象強いけど、今作はとてもやわらかいなあと思えて、心地よい一面を見せてもらった。
5.『ビアリストックス』/BIALYSTOCKS
ソウルフルだったりブルースだったり、なんてジャンルの話をするのが野暮だなと思う。
湿度の低いさらりとした声と豊かな楽器たちに、とても余白があって、だからこそ聴いてる人の想像が入る隙があるんじゃないかなあ。
《何回も聞いたその声は 夕飯の味を身につけて》というフレーズで落ちました。
4.『AMUSIC』/sumika
重さ、を感じる1枚だなあと思う。1曲1曲へのこだわり、意味の持たせ方、間の取り方。タイアップが多かったのもあると思う。
喜劇も悲劇もできる彼らがいいよな。それでいて、《いつかせーので 見せ合えば》(「Lamp」)のくだりの安心感ったら。
3.『Momi』/Nakamura Emi
歯を食いしばるひとを描いてきた彼女から出てきた、とびきりまあるい1枚。
広い広い世界を見ていたところから、身の回りを見渡すところへ。ドキュメンタリーよりもショートムービーみたいな。
家の中のものがよく出てくるところも、まあるい、の要因のひとつなんだろうなあ。おうちの中と近所を歩くときのにおいがする。
2.『PANDORA』/go!go!vanillas
ベストに入る…!って今年いちばんさいしょに思ったアルバム。
彼ららしい遊び心は残りつつ、明らかに今までと違う音のつくり、めちゃくちゃかっこいい。成熟しはじめたサウンド。
1.『rainboW』/ジャニーズWEST
今年はもうしょうがないよ。
音楽との距離を少し離した気でいて、でもやっぱり糧にしていたいなと思って2020年を終えたところにやって来た、会心の一撃。
この1枚で、ものすごいちからでグイッと引き戻された感覚があったのは、"彼らは全身で「音楽」をやろうとしている"と感じてしまったからだと思う。
携わったミュージシャンの多さやクレジットにちゃんと載っているレコーディングメンバーの名前からもそう思えるし、こころ躍るギターのカッティング、上質なポップスの奥に潜む巧みなリズム、ニヒルな表情が想像できるベースラインも。それでいてこの音楽の真ん中には間違いなく彼らがいて、それぞれの特徴ある声、それこそ楽器のようにいろんな音がする。
願いや祈りのような内に秘めるところから、腹括ったな、っていうのが垣間見える、リード曲にして締め括りの曲「Rainbow Chaser」は、それはそれは万感の思いが見てとれて、圧巻のフィナーレ。《僕》から《僕ら》に昇華するのがとても上手なひとたち。
「虹」って、カラフルなようでいて「7色であること」は決まっているんだよなあ、というところに、彼らのグループとしての意義を見ている気がする。
簡易版。
1.rainboW/ジャニーズWEST
2.PANDORA/go!go!vanillas
3.Momi/Nakamura Emi
4.AMUSIC/sumika
5.ビアリストックス/BIALYSTOCKS
6.アンチ・フリーズ/日食なつこ
7.はためき/odol
8.大都会-EP/アロワナレコード
9.擦り切れても骨になるまで/Paris on the City!
10.Songs as Letters/Superfriends
1位、ジャケット入れたら抹殺されそうな…
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ほか。
◆『Hot Milk & Bitter Coffee』 / スキマスイッチ
2枚どっちも捨てがたくて選べなかった。笑
総じて『Hot Milk』のほうがよく聴いているけど、曲単位でよく再生するのは『Bitter Coffee』に入ってる「G.A.M.E」。
◆『生活』/ 生活は忘れて
むしろ生活感のない音が気になる(褒めてる)けど、想いをだいじにする、ことから生活、がはじまるんだとしたら。
◆『dancing alone』/ Chilli Beans.
スルメ的にじわじわ聴いていた。効いた。
◆『Sherbet』/ かたこと
ハイトーンのきれいさにスピーカーを二度見しました。
春の風がふいている。
◆『Snow Mania S1』/Snow Man
「アルバムだ〜〜〜!!!!!!!!!」っていう感情で泣いたことなんてなかった。
すべてが当たり前じゃないんだなあ。
全曲試聴できる、すごい時代や…
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音楽なんてそんなに、ってかおして
まったくぜんぜんだいすきなんだ。
そんな実感を繰り返した1年。
もうちょっと、2021年でいてね。