淡路島にある常隆寺です。

 

 

栗村山常隆寺といい、高野山真言宗の寺。

標高約515メートルの常陸寺山頂上付近にあり、千光寺、東山寺とともに淡路島三山の一つ。

寺伝によれば創建は奈良時代。延暦4年(785年)、藤原種継殺害事件に連座して桓武天皇の皇太弟を廃され、淡路国へ流された早良親王は、飲食を与えられず(あるいは飲食を断ち)、河内国で餓死。遺体はそのまま淡路国へ運ばれ埋葬されました(天王の森の場所とされます)。事件の直後、桓武天皇の皇子・安殿親王(後の平城天皇)が立太子していることから、種継暗殺に乗じた桓武天皇の策略であったともされます。

延暦7年、藤原旅子(桓武天皇夫人)、延暦8年、高野新笠(桓武天皇母)、延暦9年、藤原乙牟漏(桓武天皇皇后)、同年、坂上又子(桓武天皇後宮)が次々死去、早良親王の祟りとされます。延暦19年、桓武天皇は早良親王に崇道天皇と諡号、遺体を淡路国から大和国へ改葬。更に延暦24年、桓武天皇は天王の森に近いこの寺を勅願寺として七堂伽藍を整備し、早良親王の霊安寺としたそうです。

 

 

山門。

 

 

本堂。

本尊・十一面観音菩薩像を安置します。

 

 

大師堂。

 

 

 

常隆寺;兵庫県淡路市久野々154