日野にある信楽院です。

 

 

佛智山信楽院という浄土宗の寺。

貞和5年(1349年)、信楽の古仏を小御門城主・蒲生高秀が貰い受け、小御門城の馬場に創建したのが始まり。文明応仁年間、音羽城を築いた蒲生貞秀はこの寺を城内に移し、蒲生家の菩提寺とします。寺名は貞秀の法名「信楽院殿大弐法眼知閑大徳」からとられました。貞秀は合戦に出るとき、冠子に入れた本尊を槍の先に引っ掛けて出陣したため引っ掛け本尊と呼ばれるそうです。音羽城が破却され、蒲生定秀によって日野城(中野城)が築城されると、この寺も移されました。天正12年(1584年)、蒲生氏郷が伊勢松ケ崎へ転封されると、寺は荒廃。蒲生家旧臣が慶長2年(1597年)、蒲生定秀の隠居所があった現在地に復興したそうです。

 

 

本堂。

元文4年(1739年)の建造物。

天井には高田敬輔の描いた雲竜図があります。

本尊・阿弥陀如来像(室町時代)を安置。

 

 

 

信楽院;滋賀県蒲生郡日野町村井1500