西賀茂にある神光院です。

 

 

放光山神光院といい、真言宗系の単立寺院。

創建以前にもこの地に寺があり、弘法大師・空海が42歳の厄年に籠り厄除けを行ったという伝承があります。付近は御所に瓦を納める瓦窯が建ち並んでおり、この寺は瓦職人の宿として用いられたため、瓦屋寺の名があったといいます。

鎌倉時代の建保5年(1217年)、賀茂別雷神社(上賀茂神社)の神職・松下能久が神託を得て慶円を開山として神光院を創建。京都三弘法の一つで上の弘法の名があります。江戸時代、讃岐国出身の弘法大師空海ゆかりの四国にある88寺を回る四国八十八所遍路が流行。四国八十八所遍路に出る際、京にある空海ゆかりの3寺、三弘法(教王護国寺(東寺)、仁和寺、神光院)に旅の安全を祈願してから出かけ、戻ってきたらまた参ったそうです。

明治初期、廃仏毀釈により廃寺。明治11年(1868年)に再建されました。

 

 

玄関。

 

 

庫裏。

 

 

山門前に桜並木があります。

 

 

 

神光院;京都市北区西賀茂神光町120