2017年7月17日に行われた祇園祭先祭山鉾巡行です。
油天神山。
2017年の巡行順は先祭の11番目。
油小路通に祀られる油天神を山の上に勧請したもの。
太子山。
2017年の巡行順は先祭の12番目。
聖徳太子に由来する山。他の山は松を立てているのに対して、こちらは聖徳太子が六角堂を立てる際に杉の良材を求めて山に入った故事にちなんで杉を立てているそうです。
鶏鉾。
2017年の巡行順は先祭の13番目。
堯の時代、世が平和に治まり、訴訟用の諫鼓は使われないので鶏が巣をつくったという故事に由来する鉾。
古くは生身の稚児が乗っていましたが、文久3年(1863年)、稚児人形に置き換わっています(鶏鉾の稚児人形の名は不詳とのこと)。
木賊山。
2017年の巡行順は先祭の14番目。
我が子を人さらいに奪われ、信濃の山奥で一人木賊(とくさ)を刈る老翁を表す謡曲「木賊」に由来する山。
綾傘鉾。
2017年の巡行順は先祭の15番目。
花傘の周囲で人々が舞い踊ったという室町時代の風流踊りの形態を残す鉾。
天保5年(1834年)、一時期、囃子方を乗せた曳き鉾となりますが、幕末のどんどん焼けで焼失。明治12年から17年まで徒歩で参加したものの休み鉾となっていました。昭和54年に復興し巡行に参加。壬生に「祇園踊り」として伝えられていた棒振囃子が壬生六斎念仏踊りの人たちによって行われます。
また、鉾に乗ることはありませんが、毎年6人の稚児が徒歩で参加します。