貴船にある貴船神社本宮です。


古都の礎-貴船神社 本宮

 

水の神を祀る古社。古くから雨乞いの儀式が行われていたといいます。

社伝によれば、浪速に黄船に乗って現れた玉依媛が、この船が泊る所に社殿を建てて祀れば国土を潤すといい、水源地を求めて淀川・鴨川を遡上。黄船は現在の貴船神社奥宮の場所に泊まり、その地に社殿を建てたという伝承を持ちます。

平安時代には和泉式部も参拝するなど貴族たちの信仰も厚い社でした。当初の貴船神社遷宮地はたびたび水害にあったため、天喜3年(1055年)、現在地に移されました。

近世には上賀茂神社に祭祀権を奪われ、上賀茂神の摂社とされました。これに反発して貴船神社社家らが江戸幕府に訴えを起こすものの敗れます。明治時代に入り、上賀茂神社から独立しました。

貴船神社は、本宮・結社(中宮)、奥宮からなっており、全国にある貴船神社総本宮となっています。


古都の礎-貴船神社 本宮

 

参道。

古都の礎-貴船神社 本宮

 

拝殿。


古都の礎-貴船神社 本宮

 

本殿。

祭神は高龗神。

水の神です。

 

古都の礎-貴船神社 本宮

 

神馬銅像。

貴船神社は絵馬発祥の地とされているそうです。

古来、雨乞いの儀式の際、社には生き馬が捧げられていました。しかし、次第に馬の形をした板に色づけした板立馬に代えるようになったといいます。これがこんにちの絵馬の起こりで、神馬をモチーフにした銅像が造られています。


古都の礎-貴船神社 本宮

 

御神水。

天然の湧水。

境内では水占おみくじが売られており、白い紙を御神水に浸すと文字が浮き出るようになっています。

 

古都の礎-貴船神社 本宮


石庭。

昭和の作庭家、重森三玲氏によって、昭和40年、古代の人々が祭りを行った「天津磐境」をイメージして造られたもの。

用いられている石は貴船から産出される貴船石。船を形どって造られています。

 

 

 

貴船神社 本宮;京都市左京区鞍馬貴船町180