木津川にある岩船寺です。
高雄山報恩院岩船寺という真言律宗の寺。
寺伝によれば聖武天皇の代、行基によって創建されたと伝えられますが、未詳。最盛期には三十九の坊舎を有する大寺でしたが、たびたび戦火にあい焼失。中世から江戸時代末期まで法相宗興福寺の末寺でしたが、明治14年、真言律宗西大寺の末寺となって改宗しています。一帯は当尾と呼ばれる地帯で、中世以降、修行僧の道場となっていた場所。一帯の古道にはその名残を残す石仏や石塔が数多く散財、当尾石仏群と呼ばれています。
神仏霊場巡拝の道第129番(京都49番)札所。関西花の寺二十五霊場15番札所。
本堂。
本尊・阿弥陀如来坐像(重要文化財)を安置します。
三重塔。
室町時代、嘉吉2年(1442年)の建造物で、重要文化財。
十三重石塔。
鎌倉時代の建造物で、重要文化財。
五輪塔。
鎌倉時代のもので、重要文化財。
東大寺別当平智僧都の墓と伝えられます。当初、別の場所にあったものを移したもの。
石風呂。
鎌倉時代のもの。
修行僧が岩船寺に参拝する前に身を清めたといいます。
岩船寺;京都府木津川市賀茂町岩船上ノ門43