とーきょーとしんは
パラレル パラレル パラレル パラレル パラレル パラレル ワールド
(ミス・パラレルワールド)
頭から離れん。
今日も俺は都心とは反対方向へ、立川のスタジオでユウキ君とリハーサルです。
たまに通勤電車に乗ると面白い。俺の知らない世界が広がってる。
咳やくしゃみを手で押さえずに平気で人に向けてするサラリーマン、人のギターを蹴っても(車内はたいして混んでない)何にも言わずスマホを眺め続けるOL、人の腹に肘を乗せていることに気付かないほどPSPに夢中な学生。
車内の三人に一人はイヤホンを装着し、二人に一人は携帯を見ている。
この車内でも俺にとっては十分、パラレル パラレル パラレル パラレル …
みんな本当はいい人達なんだ。
家には帰りを待つ人、電波の先には友人や恋人、耳からはお気に入りの曲に癒され、また明日、また明日、仕事に勤しむ。
だけど、通勤電車の中では、みんな「無」になっている。
と、俺はおじさんのくしゃみの付いたOLのカバンを横目に、立川で降りる。