患者数と感染者数・・・ | 久留米市・トリフト整体院(全身調整):コンサルとシステム設計もしてる元理学療法士です

久留米市・トリフト整体院(全身調整):コンサルとシステム設計もしてる元理学療法士です

元理学療法士で2017年10月2日に福岡県久留米市に整体院を開業しました。ケアミックス病院の経営コンサルタントと、プロのSEと組んでシステムソフト設計もしてます。病院臨床は28年です。

大阪のファンの方から、最近のブログが刺々しいとの突っ込みが入りまして、確かになぁと反省しました。

 

とにかく、人の弱みにつけ込むとか、不安を煽るとかの行為が僕は嫌いで仕方ないのです。

 

社会にパニックの風が流れると、必ず不安を煽って商売する輩が出るので、目に入ると突っ込んでしまって。。。

 

で、毛色を変えて、少し冷静に今回の新型コロナウイルスを考えてみましょう。

 

今までも書きましたが、コロナウイルスは本来、鼻かぜとかのウイルスです。

ウイルスは変異します。これは生き残りのためと言われますが、実は絶えず変異して、環境に適応したものが残るので、そのまま生物の進化と同じことが短期間で起こっているだけです。(これも生き死にのサイクルがとんでもなく短く、且つ、個体数がとんでもなく多いので短期間で変異できるのですが)

 

ウイルス自体は生命体ではなく(自己増殖は出来ない)、他の生物の細胞に入って増殖します。その形はたんぱく質の殻の中にウイルス核酸が入った単純な構造で、その殻の構造でどんな動物に感染するのか?その動物のどの部分に感染(集まり)やすいのかが決まります。

(殻がたんぱく質だから熱とアルコールに弱いんですね)

 

今回の新型コロナウイルスは嗅覚味覚がおかしくなって肺もおかしくなるので、鼻の粘膜と肺実質の細胞に引っ付きやすい構造と言われています。(鼻が利かなくなると味がわかりにくくなります:風邪ひいた時はコーヒーが苦いお湯に感じることありますよね?)

 

ウイルス核酸とは、DNAとかRNAの構造の情報物質です。要は設計図。

他人の細胞(工場)の中に入り込んで、自分の分身を作って作って、その細胞(工場)がいっぱいになったら工場の壁をぶっ壊して隣の工場に移って同じ作業を繰り返していくわけです。このウイルスの毒性の強さが病態の酷さに関係してきます。

 

元理学療法士として理解している部分を書いてみました。

本題はここから。

 

TVでは感染者数がぐんぐん上がっていることで不安を煽っています。

もちろん、ワクチンも治療薬もありませんから、怖いことは怖いのが前提です。

 

「治療」に人工呼吸器やエクモが使われて・・・とありますが、これは治療ではなく、患者さんの体力を後ろ支えしているだけです。患者にはウイルスに対して自己治癒能力で治してもらうしか今は手がないので、それ以外の熱とか、栄養とか、安静とか、酸素とか、支えて支えて治るのを支えるのが今の医療従事者の皆さんの仕事なんです。

 

すごく辛い状態だと思います。鋭い爪や牙のあるハイエナの大群と自分の拳だけで戦わないといけないという状態。自分用の回復呪文はあるけど戦うための剣や攻撃魔法がないわけです。

ただし、素人よりは清潔不潔の違いが判っているし、自分の防御法は知っているので、彼・彼女らが頑張るしかない。 がんばってください!

 

また、話がそれました。 感染者数と患者数の話です。

季節性のインフルエンザ(普段のインフル)は元々患者の発生を保健所へ届ける義務があるので厚労省で正確に把握されています。

一方、感染者数は、、、わかるはずはありません。人口の全員を検査しているわけではなく、それも季節の間定期的に検査を行うことは不可能だからです。

 

 では、今のコロナウイルスの感染者数は???これも検査した人の中で感染が確認された人の数で、本当にこの数が感染している人の人数ではありません。 だから患者数です。

 患者数も、医療機関に来て検査して、「新型コロナです。」と診断されて,、はじめてカウントされます。コロナの症状が出ていても病院に来ていなければカウントされません。

 

で、安心してください。という意味ではありませんが、

厚労省のHPでは、「季節性のインフルエンザの患者数は2020年第9週の推定患者数が約144000人」と出ています。

14万人です。1週間でです。予防接種していてこの数です。

 

新型コロナでこんなに騒ぐなら、なぜ普段のインフルエンザでもっと啓蒙してくれないの?と不思議です。

 

言いたいことは、自分が感染しないこと。感染してるかもしれない?と思って他人に感染させないこと。

 

これは自慢ですが、僕は病院勤務の28年間。インフルエンザに罹患したことがありません。もちろん毎年ワクチン接種はしていましたが、それでも罹患する人は出ます。

 

一緒に働く部下が罹患することもありましたし、発症している患者さんもたくさん濃厚接触してきました。しかし、一度も感染したことがありません。

 

注意していたことは、一患者一手洗い、マスク、感染が分かったら近づかない。あと、、、、僕は自分の顔を触る習慣がほぼありません。このくらいかな。

 

注意の仕方は普段のインフルエンザと同じです。今回の新型コロナを乗り越えたら、来年のインフルの季節からはもっと感染の可能性を考えて行動する人が増えるといいなと思います。

 

季節性インフルエンザの患者数は日本でも年間数十万人、そのうち約1万人が亡くなっています。自分が感染して殺している可能性。ありますよね?