こんにちは。
夫婦仲再生カウンセラーの藤原智子です。
一日のうちに
あなたは一番誰のことを考えていますか？
夫のこと？
それとも子どものこと？
または今、現在悩んでいる
介護が必要な両親や義父母のこと？
きっと
「自分のことについて考える」って
普段はあまりしてないと思うのですが
いかがですか？
私は定期的に実家（徳島）の
草むしりをするため
帰省しています。
もう誰も住んでいないんですけどね。
母が生きていた頃は
「◯◯さん（母）が歩いた後は草が生えない」
と言われるくらい草一本は得ない庭でしたが
きっと
それは母の頑張りだったのでしょうね。
誰も
住まなくなった家は手入れが大変
だなぁって心から思います。
ご両親が健在の方は
あまり感じないかもしれませんが
生きていてくれているってありがたいこと。
私の周りの友達は
みな介護の話で持ちきりです。
そして夫との関係を変える
「自己満足メソッド」というプログラムに
こだわっている理由は
母のことと切り離せません。
草むしりもそうですが
母は
自分のことより
周りのことばかり気を使い
頑張って生きてきました。
認知症になって入院した時に
今までこんなに
人のことばっかり頑張ってやってきたのに
どうしてこんなことになるんだ。と
珍しく
神様を恨むような言葉を口に
したのです。
認知症になる前
母は毎日、朝5時に起きて
自宅の前の道路の掃き掃除をしていたのですが
自宅だけでは申し訳ないと
両隣合わせて４軒の道路を掃除していました。
もちろん誰からも頼まれたわけではありません。
そして認知症の初期頃はすでに
肺に水が溜まり
左肺は全く機能していない状態。
それでも普通に動けていたし
痛いところもない状態でした。
でも、母は自分のやりたいこともなく
私の前で「早くお迎えに来てほしい」と
何度も何度も繰り返していました。
この言葉を聞くのが
私は本当に嫌でした。
とはいえ
母がこのようなことを口にするのは
母が人に尽くしてばかりで
自分のことを
ずーっとおざなりにしてきたから
なんです。
すると結局は自分が
何がやりたいのかが、分からない。
何をしたらいいのかわからない。
だから毎日が辛かったのだと思います。
夫のため、子どものために
頑張れることは素晴らしいことです。
しかし
夫は順番から行けば
先に亡くなってしまうでしょうし
子どもはあなたの元を巣立ちます。
そうなってから
「自由な時間を与えられても」
何をすればいいのか
何がやりたいのか
わからないのです。
だから毎日
何かにワクワクすることもなく
これをやっているだけで幸せ。と
感じることもなく
目標もなくただ生きているだけ。
それが一番
辛かったのではないかと思います。
そんな経験から
気力や体力がなくなる前に
自分にとことん向き合って
自分をおざなりにしない。
自分を大切にすることこそ
大切だと改めて思いました。
今回
母のことを思い出しながら
その思いが強くなったので
どうしても伝えたくなりました。
夫や子どもより大切な人
それは紛れもなく
あなた自身です。
私は認知症の母を看るために
３年ほど毎月徳島に帰っていましたが
周りから言われるほど
大変だとも感じなくて
母と二人で過ごせる時間は
今となっては２度と味わうことの出来ない
じんわりと
胸があたたかくなる時間でした。
母がいてくれたおかげで
認知症への知識や
遠距離介護が可能なことも
そして
庭の手入れについても詳しくなってきましたよ。
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