取材に出かけると、
さまざまな素晴らしい出会いがある
去年は、欄間や仏像などを造っていた方と出会った
それがご縁で、彫刻の面白さや凄さに
のめり込むこととなる
掛け軸や絵はよく目にしていたものの
今までは、仏像以外の彫刻には、さほど関心がなかった
しかし、彫刻は、昔の仏教において写経や読経と同じく
修行の一つとされたもの
円空仏で有名な円空さんは、彫刻を己の荒業と定め
生涯に12万体という仏を彫ったそうである
そんな中でも、僧侶の彫刻は「肖像彫刻」と呼ばれ
(禅宗では頂相彫刻)
僧侶の生写しの如く製作されるものが多い
ということは、
絵画よりも何よりも
その人そのものを現しているもの、ということになる
あまりにも、行きすぎた表情のものは
想像で作られた場合もあるそうだが
本人が作ったものともなれば
尚のこと、間違いがないだろう
何百年も前に生きていた人を
目の前で見ることができる肖像彫刻とは
ご本人そっくりに出来上がる再現性の高さ、
硬い木で柔らかい布を再現する技術、
美しいボーズやバランス、
ご本人の内面をも描き出す表情、
立ち振る舞いも想像することができる崇高性、
そして、素材の保存技術などなど
全てにおいて、
残された一体一体が、素晴らしいものである
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