あいちのたてもの博覧会(あいたて博)にて
公開されている建物
岡崎市の 【珈琲館杉浦邸】へ
行ってきた
よく行く、画材屋さんの近くにあるので
前々から、
「雰囲気のある建物があるな〜〜」
とは思っていたんだけど
なんと、灯りがついていて、
中を覗くと、お客さんがいる様子・・・・
これを通り過ぎることはできない!!
思い切って、入ってみた
すると、
カウンターはあるのに
「どうぞ、ご自由に見学してください」
と声をかけられる
(んん???
喫茶店なのに?? 見学??)
と思っていたら
「何年も前から、閉店していた建物だったが
久しぶりに公開された」という日だった
なんという、いいタイミング
そうかそうか〜〜〜
「あいたて博」のうちの、ひとつだったのね!?
しかも、
「使わないものを、フリーマーケットとして売っています」
な、何〜〜〜!?
それは、みてまわらねば・・・・
2階にも上がり、端の方に積んである物を
ゆっくりとみてまわる
「埃っぽいので、手袋をどうぞ」
透明な手袋を渡される
そしてふと、目に止まったのがこれ
(ええ〜〜〜〜!!!
これって、文豪机じゃん・・・!!)
なぜか、ひと目見てそう直感した
しかも、私の実家にあったものにそっくり
それは
母の実家から、もってきたものだと聞いたことがあった
実家にあった机はどうなったんだっけ
家の解体と共に
ゴミとなってしまったのか・・・
子供の頃に使っていて、ときめいた記憶が
いっきに蘇った
値段を聞いたら
おこづかいでも、充分買えるお値段だったので
即決
これから冬だというのに
これで原稿を書くだわ・・・
そして
私が死んだ後は
「これが、三田村さんの愛用した文豪机ですよ」
そう明記して、展示してもらおう
どこが展示してくれるのか、知らんけど(笑)
きっと未来には、
大正、明治、昭和、平成、令和は
一括りの時代になっているに違いない
今のうちに、語り継がれるような
アピールポイント作っとこ
着物着て、文豪机の前に座って、
Macで原稿書いてるような
そんな、わざとらしい写真でも残しとこ
髪はアップで、後れ髪がポイントかやぁ
しかも、モノクロかセピアがいい
令和なのに、こんな感じで
そう思うだけでも、めっちゃ楽しいやん
そして、
すぐ隣にはご自宅が併設されている
しかも、
「河岸段丘」を利用した造りなので半地下になっている
とても個性があって、面白いのだ
同じ通りにある、お寿司屋さんに入ったときのこと
建物の中に入ると、外からはわからなかったけど
地下があるような造りで
面白いなぁと思ったことがあった
そしたら、こちらも同じような造りだったので
とても嬉しい
住まいの方は、また雰囲気がある
懐かしさを通り越して
タイムスリップした気分である
室内には、飾り暖炉に、ピアノ
しかも、ニューヨークから運んできたという
うっそーーー!!すごすぎる
運び出そうにも、壊れる可能性があるため
動かせないそうだ
インテリアとしても、充分美しい
ガラスの模様も素敵
一枚一枚、嵌め込まれている
天井もあちこちにこだわりが見られた
これは、枝の節目を模様にしたもの
こちらは、年月が経ったのち、
光を当てると、光る天井!!しかも虎柄
窓の外は、にゃんと林
康生町のど真ん中に、こんな場所があるなんてびっくり
木々の向こうには、国道一号線を走る車が見える
2階は、いつでも人が泊まれるほどの綺麗さ
床の間の下部、黒い漆が塗ってある横の柱は
逆面取りになっている
普通は、面取りして剥かれる部分が、元々あった木の表面で
黒く漆の塗られている部分が、平らに削られているのだ
なんというこだわり
↓ 黒漆の横の柱は、茶色い横線部分に木の表面が残されている
障子の格子は、縦横全て面取りされている
写真では、わかりにくいけど、主婦的には埃が取りやすいと思う
掛け軸の切り抜きが貼られた、おしゃれな衝立
掛け軸を広げると、四角く切り抜かれたものがあったので
不思議に思われていたそうだ
これをみて、「ああ!」となったとか
長崎 文明堂の初期の包装紙
これをみただけで、長崎の賑やかさが伝わる
などなど
見どころ満載
気分転換したくて寄ったけど
思いっきり、いい気分転換となった
ご先祖様が残されたものを守っていくって
大変よね
行政が介入できないところを
どうやって、保存して、管理して、運営して、
先の時代に残していけばいいんだろう
無くしてしまうのは一瞬だ
デジタルとしても残しつつ、プラスして
できるだけ本物を残すこと
使った人の気持ちや心が伝わるものを、丁寧に管理、保存すること
そんな、お手伝いができたらと改めて思った
嬉しそうなワタシ・・・
ほや、乗るわね〜〜入るわね〜〜