こんにちは。
直接雇用歴10年・派遣社員歴20年のロウです。
派遣という働き方について、現場で感じてきた「リアルな視点」で発信しています。
「派遣の仕組みはシンプル」なのに、現場はなぜこんなにモヤモヤするのか?
派遣って、書類の上ではとてもシンプルなんです。
- 派遣先企業が、派遣会社に業務を依頼する。
- 派遣会社が、派遣社員を雇用して派遣する。
- 派遣社員は、派遣会社の社員として派遣先で働く。
これだけのこと。
本来なら、契約どおりに進めば誰も傷つかず、穏やかに3ヶ月を過ごせるはずです。
本来の理想:契約で動く「合理的な仕組み」
派遣という制度は、本来とても合理的にできています。
雇用関係は派遣会社と派遣社員の間にあり、
派遣先があくまで「仕事を依頼する側」
派遣先企業は必要な時期だけ人材を確保できるし、
派遣社員は自分に合った働き方を選べる。
三者が契約書の通りに動けば、
無理なく、淡々と仕事が回る仕組みです。
でも、現実は、「感情」で動いてしまう
ところが、現場ではこの”合理的な仕組み”がほどんど機能していません。
なぜなら、関わる全員が「自分の立場や感情」で動いているからです。
- 派遣先企業は「できれば長く働いてほしい」
- 派遣会社は「数字を落としたくない」
- 派遣営業は「成績の為、更新してくれないと困る」
- 派遣社員は「状況に合わせて更新する・しないを選ぶ」
- 一緒に働く派遣先社員は「せっかく教えたのに辞めるの?」
本来”契約”で進むはずが、
いつのまにか”感情の駆け引き”になってしまう。
これが、派遣現場のもモヤモヤの正体です。
感情のズレが「理不尽」を生む
派遣先企業は、ビジネスの一部として冷静に契約を回しているだけ。
でも、現場では「人」が動いている。
派遣社員に直接、「更新しないの?」と聞く派遣先社員もいれば、
派遣営業が派遣社員に、「長期前提でしたよね」と責めることもある。
書類上の派遣契約と、現場の人間関係。
この2つの温度差こそが、派遣という働き方を複雑にしています。
では、どこから歪んでしまったのか?
本来の派遣制度では、三者が「契約でつながる関係」でした。
でも今は、立場が曖昧になり、
誰が主導しているのかも分からなくなっている現実があります。
三者の思惑が複雑に絡み合うと、
派遣という仕組みそのものが”形だけ”になってしまうのです。
次回予告:それぞれの「思惑」を掘り下げます
三者それぞれはどんな思惑で動いているのか?
派遣先企業はなぜ派遣契約を選ぶのか?
一緒に働く派遣先社員は何を考えているのか?
派遣会社と営業の本音は?
そして、派遣社員自身の立場とは?
次回からひとつずつリアルに掘り下げていきます。