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ニューヨーク最大のコミック・ショー:コミック・コン[COMIC CONVENTION 2008]

COMMIC CON ニューヨーク・コミック・コン

先月になりますがコミック・コンに行ってきました。
東海岸で一番大きなマンガのショーです。

会場にはハリウッドやメジャーどころのコミック、ゲームをテーマにしたTV 番組や映画の紹介コーナー、続いて人形やTシャツなどグッズ販売ブースゾーン、昔のコミックマガジンを扱う、言うなれば古本屋のコミック版のブースゾーン、オリジナルの源本などマニアックが集う画商ならぬコミック画商のゾーン。
それに参加型ゲームが並べられたイベントゾーン。更にはアニメの上映や今後の業界の展望などのセミナーを行う多数の教室がある。

特にコミックの印刷入稿した直筆画や古いコミック誌は、ツウか同業者が買うのであろう、その多くがカート付き大きな旅行用バッグを持ち込んでいて、年齢もかなりいった人達だった。
スーパーマンの出版で有名なマーベル社の特別号の表紙の直筆画はなんと$7500ドル(75万円)それもまだ1979年と古くはない。1色で書かれたペン画の表紙には色の指示が担当者の名前と共に書き込まれ、当時のアナログな制作行程が偲ばれる。

全体でもっとも印象に残ったのは、ただテーブルを並べただけのセクションだ。コミック作家達がずらりとイス腰掛け、シュッシュッと巧みにペンを走らせながら売っている。即売だ。
もの凄く上手い。一時は仕事が減っていたに違いないと思われる、疲れた風貌からは想像できないほどその腕前は皆ベストのレベルだ。そんな見事なペン使いに、コミックファンの若者たちは口を開けっぱなし。
作家達の年齢だってかなりいっている。遠い昔、手作りの紙芝居を真剣に見ていた子供の頃を思い出し、ここはニューヨークなのに、なぜか懐かしさがこみあげた。最近のアニメやコミックブームでまた波に乗って、この巨匠達に沢山稼ぐチャンスが巡ってきますように。と願った


見事に並んだ古いコミック誌。
ずらりと並んだコミックマガジン
会場ではスーパーマンのコスチュームをまとった犬が、突然お腹の調子を悪くしたようでオモラシ。別の意味で人を集めていた。
poop

日本のマッハ・ゴー・ゴーのアニメが実写でハリウッド・デビューした「スピード・レーサー」の宣伝ブース。ちなみにトライベッカ・フィルム・フェスティバルのオープニング作品。
フェスティバルの趣向にはちょっと疑問が残るが、オリジナルは日本なので、まぁ許そう。
前記したマーベル社の元社長、アビ・アラド氏はスーパーマンをヒットさせたプロデューサー。日本のアニメの実写化を進めている。「スピード・レーサー」は彼の会社、アラド・プロダクション作品。
全米公開中。

Speed Racer

ニューヨーク・コミック・コン:2008年4月18日~20日まで開催された。
コミックコン・エントランス