高齢者を雇用しつつ、就業環境も改善するための助成金 | 山と自然をこよなく愛する社労士 野崎のつぶやき

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今日は高齢者雇用安定助成金について、ご案内します。
高齢者雇用安定助成金とは、高齢者の雇用環境の整備を実施する事業主に対し支給されます。行政の目的としては、高齢者雇用安定を図ることです。

「雇用環境の整備」というと、抽象的で分かりにくいのですが、具体的には作業環境の整備を行なった場合、経費の2/3(大企業は1/2)が支給されます。
※上限は、60歳以上従業員人数×20万円

これだけでもまだ、具体的なイメージが湧きにくいと思いますので、例を出します。

例:トラックへのテールゲートリフターの取り付け 60歳以上の従業員 5名
理由:運送業における、高齢ドライバーの荷降ろしが負担となっているため、雇用環境を改善するために据え付けしたい
経費:1千万円(取り付け費用)
助成金:1千万円×2/3=667万円 上限 20万円×5=100万円
上限である100万円を高齢者雇用安定助成金として支給

運送業の例ですが、高齢者の就業環境を改善すると見込まれる設備投資であれば、対象となりえます。

日本が高齢化社会に突入する中、中小企業にも高齢者の継続雇用が義務化されておりますが、助成金を上手に活用し、会社の生産性を向上させることも大事です。

経営者は最低限、こういった助成金について、知っておく必要があります。

※なお、上記に挙げました例は、助成金の性質をご説明するために上げたものであり、実際に採用されるかどうかは、 (独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の判断によるところとなりますこと、あらかじめ申しあげておきます。