誰かが相手にしてくれてる。
そんなふうに思えることは悪いこっちゃない。
なんかこう、腹が落ち着く、つうの?
ふっと息がつける感じ、つうの?
もちろんそんな安心できるような感覚になれるのは、
相手にしてくれてる誰かってのが、そっとどこで静かに俺を見てくれてるからで、
これがやたら鉄砲ぶちかますだけの警官や、やたら刃物振り回すだけのやくざ屋さんや、
やたらこぶし振り回すだけのボクサーや、やたらつかみかかってくるだけの相撲取りだったら、
まさかそんなに落ち着けるわけがない。息つく暇もありゃしない。
ありがとう、誰かさん。
俺はあんたに感謝する。感謝することぐらいしかできないから。
(つびこんてにゅーど)