そうそう、生きてく場所どころか、行くべき場所さえわからねえ、って話だった。
いや、別に誰と話してるわけでもないんだがね。
でもこうして語ってると不思議なもんで、
誰かが俺の相手をしてくれてるような気になってこないでもない。
だったらどうだろう、俺は思い込んで生きていくことにしようか。
誰かが俺の相手をしてくれている。
誰かが俺を、まるで脳みそをちゃんと兼ね備えた生き物として見てくれていて、
相手をしてくれている。
そう思い込んで生きちゃいけないだろうか。
いけるいける。
だってなんだかそういう気分になってきてるもんな、すでに。とっくに。気づく前から。
ありがたや、錯覚。ありがたや、おめでたい性格。
ありがたや、こんな脳たりんに育ててくださったお母さま。
で、どこでどうやって生きていこうか。
(つびこんてにゅーど)