1時5分前の弾薬庫ー2 | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

君がよそ者の時、まわりはみんな変に見える。君が孤独がってるとみんな醜く見える。

そう彼らは演奏し、彼は歌ったのだった。

彼らはドアーズ、彼はジム・モリソン。

1970年頃まで存在してたアメリカのロックグループとそのグループのヴォーカリストだ。

その音楽に俺がのめったのは彼らが解散、というかジム・モリソンが死んじまってから

7、8年後のことだった。高校2年の時。

初めは音楽雑誌の「ロックの名盤」コーナーにだまされたと思った。

なんでこんなんが名盤なのだ?こんなんのどこがいいんだ?

ひたすら暗く、なのにサウンドは軽くて全然「ロックっぽくない」ドアーズの

「ストレンジ・デイズ」というアルバムに俺はひたすらがっかりしていた。

輸入盤に出した1800円を返してほしかった。

そんなふうに思うぐらい、俺は「Strange Days」をレコード棚の中に押し込みっぱなしにした。

数回聞いてあきらめたのだ。1800円を。

でもドアーズは俺をあきらめていなかった。

そんな楽ちんなやつらじゃなかったってことだ。



つづく