Campagne of "Come Back to Me!!" from Youtube. | 愛と平和の弾薬庫

愛と平和の弾薬庫

心に弾丸を。腹の底に地雷原を。
目には笑みを。
刺激より愛を。
平穏より平和を。
音源⇨ https://eggs.mu/artist/roughblue

こないだ列挙したYouTubeからのCheck Listに並べられたミュージシャンたちのほとんどは

むかし我が家にいた人たちだ。慢性金欠病のせいでよそへやられてしまったかつての我が家の住民たちなのである。放出のされ方が甚だしかったのが赤文字で書かれた奴らだ。


Grand Funk Railroad、Aerosmith、George Harrison、Public Image Ltd.、Steely Dan……


彼らにしてみたら、なんで私が!? ってな状態で、いつの間にか中古レコード屋の棚に並んでいたってな心理状況だったに違いない。ことの張本人ながらまったく心の痛む話だ。これからはせっせと聞いて、その心をしっかり慰めてやりたいと思う。


思えば去年の正月にパソコンを買い替えてから一年と7か月、すっかりYouTube Checkの日々。

もちろんすべての音楽がYouTubeできけるわkじゃない。日本でいま活躍してるやつらのはライブ音源以外はほとんど聞けない。というかCDをはじめ、音源を買ってもらうことで彼らは生活してるんだから当たり前のことだ。日本のミュージシャンで「Full Album」なんて状態でYouTubeにアップされてるのは皆無だ。もしアップさえても次の日には削除されてる。ソウル・フラワー・ユニオンの楽曲などは一曲アップされただけでも次の日には削除されている。

よその国の人たちでもBob Dylanなどはチェックが厳しい。Full Albumでアップされてるのは確か、一枚か二枚だけだ。それに比べて野放図なのがArctic Monkeys。全アルバム、いまだにFull Albumでアップされっぱなしだ。Beckもほとんど上がってる。


CDを買うという行為ののち、家に帰ったらまずはヘッドフォンなどして目を閉じて一通りじっくり聞く。

聞き終わったら、はあ~~~、などと深く大きなため息など漏らしつつ目を開き、ジャケットの写真などを見つめ、またPlayのボタンを押す。歌詞カードを眺めながら、二度目の没頭。三回、四回と聞くうちにギター片手にコードを探りながら聞いてみたりもする。テープにダビングもしてウォークマン用にする。


というのが音楽との正しい付き合い方だなんてことはわかっている。

俺だって一生懸命働いて、その稼ぎの一部をそんなふうに,純粋に「音楽を買う」という行動に費やしたい。

だからYouTubeなんかから、いくら「ただで」音楽を頂戴できたといったって別に、それが幸福なことだなんてぜんぜん思ってない。たいたいにして、一日に5枚も6枚も新しい音源に没頭できるわけがないんだから。

でもやめられずに「頑張って」とでも言えそうなぐらいの集中力をもってCheckし続けられたのは、聞きたくて聞きたくてしょうがなかったからだ。

明日のバス代やパン代を捻出するために売り払った「音楽」がもう一度どうしても聞きたくて。

新しい、でも何とも不思議なぐらい皮膚にぴったりくる「音楽」を全部聞きたくて。


しかしまったく、どんだけMD作りゃあ気が済むのやら、

我ながらまいります。