Patti Smithを見られた感動をどんなふうに書き始めたらいいのか、さっぱりわからない。
でも何か書き留めておかないことには気が済まない。
まったくまいる。自分ってやつには。
で、もうめんどくさいからひとことでやっつけちまおうかと思う。
ロックは現実だったのだ!!
だってもう現実に目の前に現れるなんて思ってなかったのだ。
John Lennonは死んじまってるし、the doorsのJim Morrisonなんて知り合った時にはもう死んじまってるし、
MickもKeithも生きててRolling Stonesには会おうと思えば大枚叩けば会えるけれど、
二万も五万も払わなきゃ会えないようなやつらはもうロックじゃねえし。
だから俺にとってのロックが目の前に現れるなんてもうないことだと思ってたのだ。
ところが去年の夏か?秋か?なんとPatti Smithがなななんと仙台に来てくれるなんて、
まるでなんかの間違いみたいな情報が!でもそれは間違いでもなんでもなくて7000円払えばPattiに会えるというまるで夢みたいな確かな情報で、俺はもう離縁されてもしゃあない、と思いつつママにねだった。7000円なんだけど、ソウル・フラワーより3000円も高いんだけど、いい?と。ママ・セッド「行けば?」。そしてついにやってきた2013年1月22日。ああ、ついにやってきてしまったよ、この日が。
Pattiはメンバーと一緒に仙台Rensaの狭いステージにあまりにもあっけなく姿を現した。
ホールじゅう、そりゃ大興奮だ。仙台にこんなにPatti Fanがいたとは、そっちのほうにも俺は感動した。
あとはもう、これです。
清志郎やソウル・フラワーのライブに慣らされちまった身に一時間半のライブはあっけなく感じたし、
ここ↑で(medley)と書かれてるR&R Medleyの後に「R&R Nigger」とかアップテンポのが続くかと思ったら
それはなしでQueen of Punkはあくまで過去なんだなあと思い知らされたりもしたけれど、
新譜の「Banga」に収められていたApril FoolやFuji-San, Bangaは緊張感とスリルにあふれてたし、
古い曲も、Jim Morrisonがもし生きててthe doorsの曲をやったらこんなだったかもなあ、って感じに
深く丸みを帯びた優しさにあふれた歌になってて、
俺が大好きなロックは、なるほど、こうして歳をとったのだなあ、と目の前が広がる思いで、泣けた。